全国各地にある保護猫カフェの中でも、次々と目新しい“猫助け”を提案し続けているのが、岐阜県岐阜市に第一号店がある『NECO REPUBLIC(ネコリパブリック)』。
そんなネコリパブリックさんが2018年11月1日に、猫助けができる食堂『さび食堂』をオープンしました! 猫をモチーフにした料理がいただけるとのことで、その内容やオープンのキッカケについて、気になる詳細を取材してきました!
■そもそも『ネコリパブリック』とは?
ネコリパブリック(通称:ネコリパ)は、2014年2月2日にオープンした“自走型保護猫カフェ”。ビジネスとしても自走できることを目指しています。現在では、東京や大阪などにも店舗を展開しており、“2022年2月22日までに日本の行政による猫の殺処分をゼロに”をスローガンに掲げています。
また、クラウドファンディングなどを活用しながらアパレルブランドを立ち上げたり、ネコビルを建てたりと、猫に深い関心がない人にも保護猫を知ってもらえるよう活動しています。
■『さび食堂』オープンの理由は?
今回は、さび食堂をオープンした理由やお店の特徴などを、代表取締役の仲眞麻花さんに伺いました!
―本日は宜しくお願いします! まず、さび食堂では“サビ猫(黒と茶が混ざった柄・模様の猫)”にスポットを当てているようですが、なぜサビ猫なのでしょうか。
「サビ猫は他の柄の猫に比べて、貰われにくいという現状があるので、それを変えたいと思ったからです。“サビ柄”という言葉も、猫になじみがない方にはあまり浸透していないと感じたので、サビ猫自体を知ってもらうきっかけを作りたいと考えました。サビ猫を飼っている方のコミュニティもできるといいなとも思っています」
―サビ猫が貰われにくいという話は耳にしていましたが、同じくメスしかいない三毛猫よりも、里親さんが見つかりにくいのでしょうか。
「三毛猫はどちらかというと人気があります。サビ猫は温厚な子が多くて、とてもかわいいのですがね」
―サビ猫と食堂をコラボレーションさせようと思われたキッカケは、一体なんだったのでしょうか。
「ネコリパでは、もともとサビ猫をブランディング化し、“SAB!”というブランドを作っていました。
しかし、普段猫カフェに行かない方や、猫アレルギーを持っていて猫とふれあえない方にも興味を持ってほしいと思い、老若男女が集まりやすい“食堂”をオープンさせようと思いました」
―お店を作るとき、具体的にはどんな点にこだわりましたか。
「どんな人でも気軽に訪れることができるよう、外観はあえてシンプルにしました。そして、店内には猫の絵を飾り、“ふと気が付けば猫がいる空間”にすることで、猫に興味を持ってもらうキッカケを作りたいと考えました」
―料理が盛られている食器も猫なのですね!
「和食に合いやすい猫の食器をセレクトしました。
この食器から話が広がり、猫カフェや猫助けに興味を持ってもらえることも多いです」
―まだオープンから日が浅いですが、どんな反響を感じていますか。
「カフェではなく食堂にしたことで、来てくださるお客さんの層が幅広くなりました。男性や年配の方にも、ひとりで気軽に利用いただけています」
■リーズナブルでおいしい料理に大満足!
―お店ではどんなメニューが食べられるのでしょうか。
「当店は朝7時から14時30分まで営業しているのですが、7時から10時30分までは“朝ごはん”として、炊きたてごはんに卵やかつお節、日替わりのトッピングをたくさん乗せた、自分好みの“ねこまんま定食”が作れます。
そして、11時半から14時30分までは、岐阜名物の土手煮や鶏ちゃん(けいちゃん)も、“お昼ごはん”として定食で堪能いただけます。
ごはんはプラス100円でおかわりできますし、お惣菜は日替わりになっているので毎日通っても楽しめますよ」
―お店で食べるだけでなく、お弁当として持ち帰ることもできるそうですね。
「300円(小)と500円(大)のパックからお好きな方を選んでいただき、好きなだけお惣菜を詰めていただけるようになっています」
―今はどんなメニューが人気なのでしょうか。
「自分好みのねこまんま定食が作れる朝ごはんは、特に人気ですね。飲食代は猫のために使われるので、食べることで猫助けができます」
―今後、さび食堂をどんな存在にしていきたいと考えておられますか。
「みんなに愛される“地域の台所”にしていきたいです。これまで関心がなかった人にも保護猫のことを考えてもらえる、入り口のような場所になっていけばいいなと思っています」
■ネコリパのチャレンジはまだまだ続く!
―話は変わりますが、ネコリパとしては今後どのような活動をしていきたいと考えていますか。
「ビッグイベントとしては2019年2月23日(土)~24日(日)に、神戸で猫のイベント“ネコ市ネコ座”の開催を予定しています。また、ネスレ、ピュリナ、ペットケアとの共同プロジェクトで誕生した“ネコのバス”を活かして各地で譲渡会を行い、より多くの保護猫たちの里親さんを見つけていきたいとも考えています」
―ネコリパでは、出版会社も立ち上げられたそうですね。
「クラウドファンディングで支援を募り、“ネコリパブックス”を立ち上げることができました。初版本である“ホームメイドキャットフード”を全国の本屋さんに流通させるべく、現在は新たに印刷代を集めるプロジェクトを開始しています。
これが成功したら、今後も猫を愛する人がタメになると思えるような書籍をたくさん発売していきたいですね」
―これからも新たなことにチャレンジし続けていくのですね! では、最後に読者の方に伝えたいことはありますか。
「保護猫カフェの運営は大変でお金がかかるので、みなさんのサポートが必要です。猫カフェに遊びに来たり、さび食堂でごはんを食べたりすることも猫助けに繋がるので、猫が苦手な方も、これまであまり関心がなかった方も、楽しみながら猫助けをしていただけたらいいなと思います」
―里親になること以外にもできる猫助けは、たくさんあるということですね。本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました!
新たな猫助けを生み出し続けるネコリパの挑戦からは、これからも目が離せません。猫を飼うことが難しい方はこれを機に、自分にできる猫助けを模索してみてくださいね!
<店舗情報>
さび食堂
住所:岐阜県岐阜市正木中1-1-1 カワボウビル1階
電話番号:050-6873-5477
営業時間:7:00~14:30
定休日:木曜日、金曜日
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※ さび食堂
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