近年増えてきているのが、“猫社員”がいるオフィス。前回は『株式会社qnote』や『ファーレイ株式会社』、『株式会社FULL HOUSE』といった企業に、猫社員がいる会社の現状を教えてもらいました。
今回はその第2段として、『みんなのマーケット株式会社』と『アライブ株式会社』にもお話しを伺いました!
■捨てられていた兄妹猫をオフィスに迎えた『みんなのマーケット株式会社』
ハウスクリーニングや家事代行、出張カメラマンやリフォームなど暮らしに関わる200以上の出張・訪問サービスをオンラインで予約することができるECプラットフォーム『くらしのマーケット(https://curama.jp/)』の運営と開発を行っている『みんなのマーケット株式会社』には、2013年12月末からねこちゃんを飼い始めたそう。
「その頃、現CTOの実家(秋田)の近くで“捨て猫がいる”との情報が入りました。もともと、当時の立ち上げメンバーはみんな動物が好きで、オフィスで動物を飼いたいと話していたので、その捨て猫を引き取ることにしたんです」
捨てられていたのは、兄妹猫のジャンゴくん(兄)とシーちゃん(妹)。おおらかなキジトラ・ジャンゴくんはやや長めの被毛を持つ、ぬいぐるみのような子。
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名前の由来はPythonでWebアプリケーションを開発する際に使うWebフレームワーク“Django”からきているんだとか。
「ジャンゴは誰でも撫でさせてくれますが、寝ているシーを急に噛んで寝床を奪ったりする卑怯な一面や、夜な夜な餌箱を襲撃するような恐ろしい一面も見せます(笑)」
そんな二面性のある兄を持った妹のシーちゃんはジャンゴくんとは違い、おやつをくれる人や頻繁に遊んでくれる人にだけ甘えるちゃっかり者。
「自分からは近寄ってこないのに、社員がジャンゴと遊んでいると、少し離れた机の陰から遊んでほしそうにこちらを眺めていることが多いんです」
ちなみにシーちゃんの名前の由来はC言語。2匹は唐突に喧嘩を始めることもありますが、片方が爪を切られていると、その泣き声を聞きつけて心配そうにかけよってくることもあるのだとか。
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普段、オフィスで2匹は自由気ままにフロアを闊歩。日中は寝ていることが多く、夕方から夜になると活動し始め、社員さんに絡み始めます。就業後も、トイレや水などがしっかり完備されているオフィス内で生活。
「弊社はあまりルールがない自由な社風です。“猫がいる”という要素はあくまでもその“自由”を象徴する一つの側面でしかありません。猫がいることは私達にとって特別ではないですが、猫がいることで採用や社内のコミュニケーション、会社やサービスの認知にとても良い影響をもたらしています。オフィス猫、かなりおすすめです!」
そう話すみんなのマーケットも、オフィスにねこちゃんがいることで様々なメリットがあると感じているよう。そのひとつが、コミュニケーションのきっかけが得られること。話したことがなくても、ねこちゃんに触れている様子から人柄が伺え、一緒に触れば会話も弾むため、ねこちゃんが人間関係の橋渡しを担ってくれることが多いと感じておられます。
「猫のおかげかどうかはいまいち分かりませんが、社内の雰囲気は和やかで社員も穏やかな人が多いです。すやすやと可愛らしい猫の寝顔が傍らにあると、ギスギスした空気になりません」
また、“猫がいる会社”として様々なメディアに取り上げてもらえることもメリットのひとつに。猫関連ではない取材でも、社内にいるねこちゃんを気に入り、記事に猫の写真を載せてもらえることもあるのだとか。ねこちゃんをきっかけに応募が来ることもあるため、採用効果があるとも感じているそうです。
「猫と人間(猫好きも、そうでない社員も)がフラットに共存している不思議な環境は、当社の魅力のひとつだと思っています」
ねこちゃんたちが放つ癒しパワーを存分に感じ、みんなのマーケット株式会社の社員さんたちは楽しく勤務中。微笑ましい社内の光景はInstagram(https://www.instagram.com/minma.jp)やTwitter上(https://twitter.com/curama_jp)にも投稿されているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
<企業情報>
みんなのマーケット株式会社
HP:http://www.minma.jp/
■保健所送りにはできなくて…5匹の猫社員がいる『アライブ株式会社』
愛知県名古屋市とベトナムにオフィスを持つ『アライブ株式会社』は、今年で創業18年目。Webデザインやマーケティングを手掛けながら、クライアントの成長を支援しています。
そんなアライブ株式会社では4匹の猫社員たちも日々、業務に奮闘中! 「2008年頃、当時のオフィスが入っていたビルの1階に迷い猫(モンタちゃん)が来て、それを保護したのがきっかけです。貰い手がおらず、保健所行きになりそうだったのでオフィスで飼うことにしました」
猫社員の礎を築いたモンタちゃんは今年で10歳。

声のかわいさはナンバーワンで、聞いた途端にたちまちメロメロになってしまうのだとか。そして、男性社員にはよく甘えるため、一部の女性社員からは「同じクラスにいたら仲良くなれないタイプの女子」と言われています(笑)
その後、アライブ株式会社ではのび太くん(8歳)やよりともちゃん(5歳)、アディダス(1歳)ちゃん、ごまちゃん(0歳)といった猫社員たちも続々と採用!

「猫社員が4匹になったとき、これ以上増えてはいけないので猫を増やすのは禁止になりましたが、弊社の社員が帰宅中に停止していたバスから救出し、オフィスにやってきたのがごまちゃんです。野良猫のごまちゃんを保健所行きにすることはできませんでしたね」

※ ごまちゃん(右/黒猫)とアディダスちゃん(左/黒白)
ごまちゃんだけでなく、オフィスにいるねこちゃんは、みな拾われた子。普段は社員さんたちと戯れつつ、まったりと過ごしています。
「猫たちは就業後もオフィス内で過ごしていますが、長期休暇の時はスタッフが家に連れて帰ります。ただし、中にはオフィスから出たがらない子もいるので、2日に1回くらいお世話をしにいきます。忙しい時でも猫のおかげで仕事が頑張れますね」
命を育てるには、食費や病院のコストがかかったり、ニオイ対策が必要になったりしますが、アライブの社員さんたちは、デメリットよりもメリットのほうが多いと感じているよう。
「猫を通して、スタッフ同士に会話が生まれたり、猫好きさんから求人応募を頂けたりするのもありがたいです。忙しくても癒されるため、メンタルヘルスによいのではないかなぁとも感じています」
5匹の猫社員たちは個性豊かで、性格もまちまち。アライブの社員さんたちはその違いを愛しながら、今日もねこちゃんがいるオフィスを満喫しています。
<企業情報>
アライブ株式会社
HP:https://alive-web.co.jp/
全2回に渡ってご紹介した猫社員がいるオフィスは、どれも魅力満載! 各企業の社員さんたちが心から猫を大切にしていることに胸が熱くもなります。オフィスキャットが今よりも広まれば、殺処分を減らすことも夢物語ではなくなりそうですね!
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※ アライブ株式会社
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