「仕事中も猫といられたら、どんなに最高だろう……」―こんな妄想を抱いたことがある猫好きさん、多いのでは? 自由気ままなねこちゃんに見守られながら仕事ができたら、ストレスもグっと軽減しそうです。
そんな憧れを現実にした“猫社員”がいるオフィスが今、日本全国に急増中! そこで今回から2回に分け、実際に猫社員がいる企業に、ねこちゃんと働くことの魅力を教えていただきました!
目次
■15年もの月日を猫社員たちと共に歩んできた『株式会社qnote』
「大事なのは、お客様に喜んでもらうこと。安心してもらうこと。楽しんでもらうこと」とのポリシーを持っている株式会社qnoteでは、会社設立の翌年である2008年からオフィスでねこちゃんを飼うように。
きっかけは、社員さんがお寿司屋さんで保護されていた子猫の貼り紙を見たこと。「会社に猫がいたら楽しいよね」と社員全員で話し、譲渡してもらうことを決めました。
それから猫社員はどんどん増えていき、現在では8匹ものねこちゃんが“ネコ営業部”に所属。最近猫社員に加わったごまおくんは事故に遭い、深夜の路上で四肢麻痺の状態で倒れていたところを保護した子。保護時は首の骨が折れていましたが、現在は歩けるまで回復しました。
View this post on Instagram前回の答えは「みるく」でした! 今日ごまおです!甘えん坊で頭を押し付けてきます(ΦωΦ ) #qnote_cat #猫のいる会社 #ねこ #ねこすたぐらむ #instacat
そんな猫愛に満ちた職場では、猫社員たちがヒト社員の仕事ぶりをチェックすべく、社内を巡回! 普段は自由に歩き回ったり机や椅子の上で寝て過ごしたりしていますが、おなかが空き、遊んでほしくなるとヒト社員のじゃまをしにくるのだとか(笑)
こうした“構ってアピール“を社員さんたちは微笑ましく感じています。「猫がオフィスにいるデメリットはありません。強いてあげれば、毛だらけになることぐらいですかね(笑)
逆にメリットはたくさん! 社内の雰囲気が明るくなる、社員の結束が強まる、たくさんの猫好きな人たちと仲良くなれたことなど……数えきれません。でもやはり、猫に愛情を注げ、猫からも愛情を貰えることが一番のメリットですね」
猫社員と共に15年もの月日を過ごしてきた社員さんたちにとって会社にねこちゃんがいることは、もはや日常で、ねこちゃんは家族同様の存在。
かつて会社にいたねこちゃんの中には、社員さん宅に引き取られ、OBとなった子もいます。「それぞれ高齢なので、安心して幸福に過ごせるといいなと思っているんです」と、社員さんたちはねこちゃんの幸せを考えています。
また、qnoteは多くのねこちゃんと深く関わってきたからこそ、ねこちゃんを取り囲む現状を変えたいという想いも抱いています。
「奄美大島のノネコ問題もありましたし、現在の日本ではまだまだ殺処分される犬や猫が多くいます。生体販売や室外飼育、餌やりなど、猫に関しては社会的に議論が必要なことがたくさんあるようにも思います。
家庭での受け入れには限界がありますが、オフィスで保護猫を受け入れる企業はまだ多くありません。しかし、それが増えていけば、殺処分される猫を劇的に減らせる可能性があるので、特にスタートアップで猫が好きな方は猫と一緒に働くことを検討してみてほしいです。楽しいですよ!」
豊富な知識と高い技術力を駆使しながらアプリケーション開発を行っているqnoteは、猫愛に満ちた優しい会社。数多くの猫社員たちを見守ってきたからこそ言える日本の現状への想いは、私たちの心に深く刺さることでしょう。
<企業情報>
株式会社qnote
HP:https://www.qnote.co.jp/
■すべての猫には飼い主が!6匹の猫社員が勤務する『ファーレイ株式会社』
主に不動産業や建設業のためのシステムを開発しているIT企業『ファーレイ株式会社』では、2000年の創業当時から、オフィスにねこちゃんがいるのが当たり前に。
「きっかけは創業時のメンバーが猫を飼っており、自宅で留守番させるのを可哀想と思い、連れてきたことでした」
その後は、保護猫ボランティアにてねこちゃんを引き取ったり、動物愛護相談センター(保健所)や動物病院から保護猫を迎えたりしたそう。中にはゴミ捨て場に居た所を保護した子もおり、現在、会社には6匹の猫社員が勤務中。
本日、テレワーク(在宅勤務)の社員が重なったため 「ねこ>ひと」 のブースとお昼ご飯を心配する猫たち #ファーレイ株式会社 #猫 pic.twitter.com/H8ltcwZnhO
— ファーレイ株式会社 (@v_ume) 2019年4月12日
Twitterやインスタグラム上には猫社員との微笑ましい日々が、数多く投稿されています。
「会社で猫たちは自由気ままに暮らしています。それぞれの猫が好きなポジションでお昼寝をしたり、おやつをねだったり、スタッフと遊んだりしているんです。猫たちを介してスタッフが打ち解けられるので社内はアットホーム。ちなみに、弊社の猫にはすべて飼い主がいるので、就業後は毎日一緒に帰宅しています」
そう語るファーレイでは、ねこちゃんがオフィスにいることで「働く環境が楽しくなる」「猫好きが集まり求人がしやすい」「猫でつながる仕事がある」といった猫効果も感じているよう。
我ら三匹、生まれし日、時は違えども兄弟の契りを結びしからは、心を同じくして助け合い、困窮する猫たちを救わん!#猫の日 #ファーレイ株式会社 #猫とはたらく #猫同伴出勤 #猫手当て #会社説明会始まります #2020年新卒者エントリー受付中 pic.twitter.com/MqUJIcjjDU
— ファーレイ株式会社 (@v_ume) 2019年2月22日
そして、ねこちゃんのことを第一に考えている会社だからこそ、愛猫とともに仕事ができる“猫同伴出勤”を導入しているだけでなく、ねこちゃんを保護して育てるスタッフには月5,000円の“猫手当て”を支給しているのだとか。
ゆっくり食べてね。 pic.twitter.com/AmzFxwcfJu
— ファーレイ株式会社 (@v_ume) 2019年1月22日
「近年は働き方や働く環境の自由度が増してきています。だからこそ、さらに今後は動物のいるオフィスや会社で恵まれない猫を救う活動などが増えて行って欲しいと思います。弊社を通じて、職場に動物がいることの良さをお伝えできれば嬉しいですね」
ファーレイでは現在、新卒・中途ともにプログラマ・ライター・ウェブデザイナー職を希望する“猫好きさん”を募集中! 我こそはと思う方はぜひ、コンタクトをとってみてくださいね!
<企業情報>
ファーレイ株式会社
HP:http://www.ferray.co.jp/
■猫社員だけじゃなく犬社員もいるスタートアップ企業『株式会社FULL HOUSE』
2016年3月に創業されたスタートアップ企業『株式会社FULL HOUSE』は、“未来の当たり前を創る”をビジョンに掲げ、『PetPedia(https://petpedia.net/)』『TABI CHANNE(https://tabichannel.com/)』『torothy(https://torothy.com/)』『はらへり(https://haraheri.net/)』『FULLHOUSE公式サイト(https://flhouse.co.jp/)』といった、5つのメディアを運営中。
ペットに関するメディアも運営しているFULL HOUSEには、自ずと動物が好きな人が集まってくるため、オフィスにも動物を迎えようという話に。起業時にアメリカンショートヘアのトトくん(3歳)を迎え、最近メインクーンのルルちゃん(0歳)と、チワマルのココちゃん(1歳)も社員に就任しました。※ トトくんは現在COOの家で在宅勤務、ルルちゃんとココちゃんがオフィスに出勤しています。
「仕事が終わると、ルルはCEOの家に、ココはCOOの家に一緒に帰宅していきます。オフィスでは席を外したタイミングを見計らってタイピングされることもあります(笑)
たまにいたずらしつつ、自由気ままに過ごしているんです」
そんな微笑ましい日常が繰り返されているFULL HOUSEで働く社員さんたちは、2匹のおかげで毎日がとても楽しいと感じているよう。
「仕事で煮詰まったときなどに甘えてきてくれたりすると癒されますし、休憩時間に一緒に遊ぶのがとても良い息抜きになります。動物のいる職場で良かったなとしみじみ思わされます」
自由気ままなルルちゃんとココちゃんに笑顔を貰っているFULL HOUSE。今日も穏やかな雰囲気が漂い、社員さんの笑顔が溢れています。
<企業情報>
株式会社FULL HOUSE
HP:https://flhouse.co.jp/
本稿でご紹介した3社は、どこも深い動物愛を持ちながらオフィス内で動物を育てています。各企業のお話しを伺うと、職場というピリっとした環境の中で動物たちが与えてくれるものの大きさは計り知れないと思わされ、私たちはそんな動物たちに対して、どんな恩返しができるのか考えさせられます。
次回は『みんなのマーケット株式会社』と『アライブ株式会社』に密着。果たしてどんなお話しが伺えるのか、わくわくしています!
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【画像】
※ 株式会社FULL HOUSE
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