暑い夏からだんだんと寒くなることで、わんちゃんの体への変化と共に関節へも影響が出てくることがあります。この症状は加齢が進むほど起きやすいと言えるでしょう。
原因や症状、病院での治療や家での予防法を解説いたします。
■関節の病気の原因
寒くなることで、体の中心に血液を集める生理的反応により、循環不全が起こり関節部への栄養や酸素供給が上手くいかないことや、体を温めようとすることで筋肉が収縮し、体温を保持しようとするため関節部への影響が出てきます。
症状が出てくるケースは病気と加齢によるものが多くみられます。
1.病気に伴う関節
・膝蓋骨脱臼:膝蓋骨が外れる疾患であるが、通常は筋肉などがカバーしているため寒さにより痛みが生じやすくなることもある。
・股関節脱臼:股関節においても、筋肉の密集地域であり収縮などにより股関節と大腿骨の関節部分が変形し症状が出ることもある。
・関節炎:様々な関節炎があるが、関節炎ある場所に特に症状が出やすくなる。免疫疾患が関与していることもある。
・その他:半月板の損傷や腫瘍などによることも。
2.加齢に伴う関節
変形性関節症:加齢に伴い、関節の軟骨がすり減り、骨の変形が生じ周辺の筋肉や関節を痛める。
■関節の病気の症状
関節の症状は、異常のある関節部において
・足を上げる
・足を引きずる
・触るとキャンと鳴くや痛がる
・触ると起こる
・元気がなく、歩きたがらない
などの症状がみられます。
■動物病院での検査
寒さにより症状が出やすくなったことで、異常が発見される。
レントゲン検査、超音波検査、血液検査、神経学的検査を行い、原因追及をし内科的治療か外科的治療の選択を行います。
■家での予防
まず、大事なことは、病気なのか、加齢なのかの診断は必ず行い、必要な処置は施しましょう。
1. 適切な栄養を摂取:健康な関節を維持するためには、1日の必要カロリーをバランスよく摂取することです。またグルコサミンやコンドロイチン、オメガ3脂肪酸を含むフードを選ぶのも良いといえます。
2. 適度な運動:無理な運動や、逆に運動を全くしないのもよくありません。適度な運動を行い、筋肉や関節の柔軟性、またストレス改善などを行うことも重要です。
3. 体重管理:肥満は関節の負担になることがわかっています。適度な運動とバランスの取れた食事が大切です
4. 定期的な健康チェック:歩様状態や痛みがないかの確認を定期的に行うことで、早期治療に繋がります
5. サプリメントの検討:関節のサプリメントを継続的に飲む事で、痛みなどが和らぐ可能性があります。
6. 体が冷えないように考慮する:洋服などを着るなど、体が冷えないように管理することも重要です。
寒くなることで、わんちゃんも様々な疾患を招く恐れもあるため、早期発見早期治療で乗り越えることをおすすめします。日頃から、かかりつけ医を見つけておきいつでも相談できる環境を整えておくと安心です。
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