飼い主たちの共通の想い。それは、大切な我が子にできる限り長く、元気に過ごしてほしいということではないでしょうか。食事や運動等、日々の健康管理をしっかりと行っている飼い主さんも多いと思います。
飼い主さんの中には、犬猫用のサプリメントを与えている方もいると思います。ただ、サプリメントといっても種類はたくさんありますし、どのサプリメントを与えたらよいのか分かりませんよね。サプリメントを与え方や注意点を知らない方もいると思います。
そこで今回は、犬猫用のサプリメントについて、獣医師の吉本先生に解説いただきました!
■サプリメントって何?
サプリメントを飲んだことがあるという人は多いと思います。それでは、サプリメントとは一体何でしょうか? 一般にサプリメントとは“特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の製品”が該当するとされています(※1)。医薬品と類似した形をしていますが、医薬品とは明確に異なります。
医薬品とは、(1)疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的の物、(2)身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされる物で、機械器具でないものと定義されています(医薬部外品と化粧品を除く)(※2)。口から摂取するもののうち、医薬品(医薬部外品も含めて)以外のものは全て食品に該当するとされ、サプリメントも食品として扱われています(※1)。
サプリメントは疾病の診断、治療または予防を目的としたり、身体の構造または機能に影響を及ぼすことを目的としたりしたものではないため、医薬品とは明確に区分されます。また、普段の食餌からは十分に摂取することができない栄養素を補うための食品であるとされています(※3)。
愛犬愛猫の健康のためには、過不足なく栄養素を摂取することが重要です。サプリメントは特定の成分が凝集されているので、普段のごはんのみでは不足しがちな栄養素を効率的に補給する際に役立ちます。
■どのサプリメントを与えればいいの?
ペット市場には、数多くの犬猫用サプリメントが存在します。飼い主さんからすれば、どのサプリメントを選べばいのか分かりませんよね。実際、獣医学領域ではサプリメントに関する研究はあまりなく、どの栄養素がよい成分なのかはあまり明らかとなっていません。
筆者が知る限り、DHA(ドコサヘキサエン酸)/EPA(エイコサペンタエン酸)とグルコサミンは、動物の身体にとって良い成分であることが海外の論文で示唆されています(※4・5)。
残念ながら、犬猫ではどういった成分が身体によいか、サプリメントとして補充した方がよいかについてはほとんど分かっていません。そして、獣医学研究は発展が遅いため、解明されるまでにしばらく時間がかかると思います。
そんな中で筆者がおすすめしたいのは、人医学研究を参考にすることです。人も犬猫も同じ哺乳類ですし、基本的な身体の構造は一緒です。実際、犬猫に用いられている医薬品の成分は、人の医薬品の成分と同様です。
そのため、人に対して推奨されているサプリメントは、犬猫でも同様の効果を示す可能性が高いと考えられます。動物種差があるため、人でよいものが犬猫にとってよいものであると断言はできませんが、人医学の情報はかなり参考になると考えられます。
もちろん、わかさ生活が販売している『わんにゃブル』は人が食べても安心なサプリメント。“目やにの量が気になる・顔をこする仕草をする・涙で顔がいつも汚れている・目が白く濁ってきている気がする”そんな犬猫の“気になる瞳のトラブル”をサポートしてくれますよ。
■サプリメントを与える際の注意点
サプリメントは、普段十分に摂取しきれていない栄養素を補充するためのものです。特定の栄養素が濃縮されていますので、過度に与えてしまうと栄養過多となってしまう可能性があります。身体に必須もしくは有益とされる栄養素でも、過剰摂取は身体にとって害となることもあります。
総合栄養食とされるペットフード中には、基本的な栄養素(以下に記述)はしっかりと含まれております。そのため、以下の栄養素をサプリメントで補充する必要性は基本的になく、むしろサプリメントの補充により過剰摂取となってしまう恐れがあります。
一方、手作り食を基本としている場合、以下に挙げる栄養素を全て補充することは難しいかもしれません。その場合、十分に摂取できていない栄養素をサプリメントとして補充すると良いでしょう。
ドッグフードの養分基準で規定されている栄養素(AAFCOによる)は下記になります(※6・7)。
・タンパク
アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン+シスチン、フェニルアラニン+チロシン、トレオニン、トリプトファン、バリン
・脂肪
リノール酸、αリノレン酸、EPA+DHA
・ミネラル
カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン
・ビタミン・その他
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、パントテン酸(ビタミンB5)、ナイアシン(ビタミンB3)、ピリドキシン(ビタミンB6)、葉酸、ビタミンB12、コリン
今回は、サプリメントの定義、犬猫用のサプリメントの選び方や与える際の注意点についてご紹介しました。サプリメントは、病気の予防や治療のためのものではありませんが、普段の食餌では不足しがちな栄養素を補うために重要です。
質の高いフードとサプリメントを組み合わせ、愛犬愛猫が長く健康で過ごせるように頑張っていきましょうね!
※ 本サイトにおける獣医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。
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【参考】
※1 栄養補助食品-厚生労働省
※3 はじめに 1.サプリメントの定義 島田真美 ペット栄養管理士コーナー - J-Stage
※4 Goffin K et al., Effects of matrix on plasma levels of EPA and DHA in dogs.
※5 Bhathal A et al., Glucosamine and chondroitin use in canines for osteoarthritis: A review.
※6 AAFCO2016年版における犬猫の栄養素プロファイル概要(前編)
※7 AAFCO2016年版における犬猫の栄養素プロファイル概要(後編)
【画像】
※ Oleksiy Rezin, RobsPhoto, MirasWonderland, Ksenia Raykova / Shutterstock
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