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全身疾患になることも!犬と猫の歯周病について

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全身疾患になることも!犬と猫の歯周病について

こんにちは、わんにゃ365編集部です。本日10日は「歯と口の健康週間」の最終日です。みなさまはこの1週間はどんなことをされましたか?我が家では愛猫の歯磨きを毎日行いました!普段は嫌がるからと毎日できていなかったため、この1週間は歯磨きに慣れるように少しの時間でも毎日行いました。

その結果、今までよりは随分大人しく(笑)してくれるようになったので、今後も歯と口の健康のために続けていきたいと思います!

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64日の記事、「犬や猫も虫歯になるの?わんちゃん、ねこちゃんの口腔環境について」でもお伝えしたように、人と比べるとわんちゃんやねこちゃんは虫歯にはなりにくいですが、歯周病になりやすいといわれています。今回は、この「歯周病」についてお話ししたいと思います。

■歯周病とは

歯周病とは歯垢中の細菌が原因となり、歯周組織(歯肉や歯の周りの組織)が炎症を起こす病気です。歯垢とは、歯の表面や歯と歯肉の間に食べかすや唾液中の成分などがたまってできたものです。

歯垢には細菌も含まれ、その細菌が作り出す毒素などによって炎症が起きます。歯肉が炎症を起こした状態を歯肉炎といい、これを放置すると歯肉以外の歯周組織にも炎症が及び、歯周炎に進行します。歯肉炎と歯周炎を総称したものを歯周病と呼びます。

■歯周病が進行するとどうなるの?

・口臭がする

歯周病の原因となる細菌が歯と歯茎の間(歯周ポケット)で繁殖すると口臭が発生します。多くの飼い主さまが最初に気にする症状は口臭です。

・食べ方が変わる、口を気にする

歯周病が重症化すると、食べ物を噛むときに痛がることがあります。硬いものが噛めなくなり、違和感や痛みで歯にものが引っかかるような食べ方や痛みで口を気にすることもあります。また、歯を気にして顔を前足でこするような行動が見られることがあります。

・くしゃみ・鼻水が出る

歯周病は歯周ポケットに細菌が繁殖する感染症です。進行すると歯根部の深いところにまで炎症・感染が拡がります。歯根部から鼻腔へ感染が拡がるとくしゃみ・鼻水・鼻血が出ることがあります。

・顔が腫れる、膿が出る

歯根部の深いところの感染が眼の下までひろがることがあります。その場合、頬が膨らみ、さらに重症化すると頬の皮膚が破れて膿が出てくることもあります。

・歯肉が膨らむ

歯周病が進むと、炎症・感染が原因で逆に歯肉を増生することがあります。見た目は歯肉の腫瘍のように見えます。

・顎の骨折

特に下顎でおこります。下顎の歯の歯周病が進行すると、下顎の骨が溶けていき、骨折に至ります。食事の食べ方がおかしい・痛そうにしているという症状がみられます。

・全身疾患に関わる

歯周病菌が血管に入って全身に周り、心臓病や腎臓病の原因となることもあります。歯周病はお口の中の問題にとどまらず、全身へ影響を与える可能性がある病気です。

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いかがでしょうか?歯の問題は、その他の身体の問題にも大きくつながってくる甘く見ることができない問題です。愛犬、愛猫のお口のことで少しでも気になることがある場合は病院で診てもらうようにしてください。

■おうちでの予防方法

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歯周病の原因は歯垢中にいる細菌なので、歯垢を付着させないことが最大の予防法です。おうちでの予防方法としては、毎日の歯磨きです。歯磨きが難しい場合は、歯石付着予防効果のあるドライフードや、歯石除去効果のあるガム、ペット専用の歯磨き剤などもあるのでその子に合った方法を選択しましょう。

 

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※ 本サイトにおける情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。

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