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猫の正常な目やにと気を付けたい目やにの違いは?

わんにゃ365編集部


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猫の正常な目やにと気を付けたい目やにの違いは?

ねこちゃんも人と同じように目やにが出ます。そもそも目やにとは、涙の中に含まれている粘液に古くなった細胞や目に入ったごみなどが混ざってできた老廃物で、体が新陳代謝をしている以上少量の目やにが出ることは自然なことです。しかし、量が多いなどいつもと違うと感じたときは注意が必要かもしれません。ねこちゃんの目やには体調を知るひとつのサインです。

■正常な目やにと異常な目やにの違いは?

正常な目やにと異常な目やにの違いは?

少量で茶色っぽい目やにや目の周りが少し濡れている程度の目やには正常な目やにといえます。目やにがたくさんでている、黄色や緑色をした粘り気のある目やにがでている、などの症状がみられる場合は、目の炎症や病気などが考えられます。外傷や花粉症その他のアレルギーによる場合は、透明でサラサラした涙が出ます。異変に気付いたら受診して必要な治療を行いましょう。

・緑色の目やに

緑色の目やにが出ている場合は、細菌感染の疑いがあります。クラミジアやヘルペス、結膜炎などのウイルス性の病気にかかると、目やにに細菌が混じって緑色などの色をつけます。

・黄色の目やに

黄色い目やにが出ている場合は、怪我の疑いがあります。怪我の場合は、片目だけ目やにが出ている場合が多く、片目をつぶっていたり、痛そうにしている場合は怪我を疑いましょう。

・粘り気のある目やに

通常の目やには乾燥しているか、少し湿っていますが、粘り気のあるドロドロした目やには感染症の疑いがあるため、目やにをよく観察し、早めに病院に連れて行ってあげましょう。

■おうちでのケア

おうちでのケア

ねこちゃんは自分で目やにを取ることは出来ません。放っておくと固まってしまうため、気がついたときに湿らせたコットンやガーゼなどでこまめに拭いてください。このとき、眼球には触らないように気をつけてください。また、ねこちゃんが必要以上に顔をこすってしまわないように飼主さんが目やにを取ってあげましょう。

ウェットティッシュを使用する場合はペット用のものを使用するようにしましょう。人用のウェットティッシュはアルコール成分が入っていることがあるため注意が必要です。また、ねこちゃんが目を気にして自分で引っ掻いてしまわないしょうにエリザベスカラーを使用するといいでしょう。

■ねこの目やにから考えられる病気

ねこの目やにから考えられる病気

・猫風邪

ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス、そのほかのウイルス、細菌、などの感染により、くしゃみ、鼻水、涙、咳などの、風邪の症状が起こり、目やにがでることもあります。体力のない子猫やシニア猫は猫風邪から肺炎にかかり死亡する事もありますので、「ただの風邪」と放置せず、受診して治療を行うようにしましょう。

・角膜炎

黒目の表面を覆っている角膜の炎症です。目を痛がる、目をしょぼしょぼさせる、などの症状がみられます。ゴミなどの異物が目に入る、目をこする、物が当たる、などして目に傷がついてしまうことなどが原因で起こります。また、病原体の感染や、涙が少ないことが原因になることもあります。

・結膜炎

まぶたの裏側から白目の表面を覆っている結膜の炎症です。炎症が起きると目にかゆみや痛みがでて、目を気にしてこすろうとする、涙や目やにが多い、結膜が赤い、まぶたが腫れる、などの症状がみられます。病原体の感染のほか、砂・ほこりなどの異物、アレルギー、涙の減少が原因で発症することもあります。

■猫の目やにの注意点

猫の目やにの注意点

細菌やウイルス感染による目やにの場合は感染力が強いため他のねこちゃんに移らないように注意が必要です。ねこちゃんの目やにが気になる、いつもと様子が違うと感じたら、目やにの原因を特定するためにも獣医師さんに診てもらうようにしてください。間違っても人用の目薬は使わないようにしてくださいね。


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