ねこちゃんを飼うときに気を付けなければならないことは、尿路結石や腎臓病、膀胱炎など尿に関わる病気の防止です。じつは尿の病気にはねこちゃんの水分摂取量が大きく関わってきます。今回はねこちゃんの健康のために必要な水分についてお話しします。
■どうして猫はあまり水を飲まないの?
ねこちゃんはもともと砂漠に住んでいたため尿を高濃度に凝縮し、少ない水分摂取で生きられるよう適応しました。そのため猫は、渇きを感じる感覚が弱くなってしまったと言われています。
しかし、ねこちゃんの体は60%~80%を水分が占めるので、水をあまり飲まないことにより尿が濃くなり、慢性腎不全などの泌尿器系の病気になりやすくなります。お水の飲み過ぎも病気が隠れていることもあるため、毎日の適切な飲水量を保つことが大切です。日頃からお水を飲んでもらえる環境を作り、ねこちゃんの健康を守っていけるようにしましょう。
■猫に必要な1日の水分量
ねこちゃんは1日に150mlから200ml程度の水分が必要になると言われており、ご飯の種類や量、ねこちゃんの個体差はありますが、1kgあたりに対して50ml程度水分が必要になると言われています。ねこちゃんの体重に合わせて必要になる量の水分を与えるようにすると良いでしょう。
逆に、1kgあたりに対して50ml以上飲んでいる場合も病気が関係している場合があるため、動物病院で診てもらうようにしてください。
■猫が好むお水をあげましょう
ねこちゃんのお水はこまめに取り替え、いつも新鮮な水にしておくことが大切です。1日に数回は変えましょう。必ず容器もきれいに洗ってください。また、他のねこちゃんが口をつけた水は、唾液が混じって臭いがついてしまいます。それが嫌で水を飲まないねこちゃんもいるので、多頭飼いのおうちではねこちゃんの数より多く飲み水を用意しましょう。
ねこちゃんによって、好みがあるようで我が家の愛猫2匹は水を飲む場所も飲み方も違います。姉ミーコはご飯の横に置いてあるお水は一切飲みません(笑)。台所の高い位置に置いてあるのを好んで飲んでいます。また、水道からお水を出すと寄ってきて、きれいな器に入れると飲んでくれます。ちなみに冬場はお湯が好きなようです。妹キキは自分の手でお水を器からすくって飲んでいるため、とても時間がかかりますが最後は普通に飲んでいます(笑)。
いずれにせよ、1日の水分量をきちんと飲んでほしいため、こまめにきれいなお水に交換し、水分量をチェックしています。
ねこちゃんは調子が悪くても自分で病院に行くことはないため、病気の発見には飼い主さんの観察が非常に重要です。お水の量は健康を知る上での大切なバロメーターになるため、しっかりと把握して、おかしいと思うときは必ず動物病院で診てもらってくださいね。
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