わんちゃんの飼い主さんなら、いつも愛犬と散歩に出かけると思います。しかし、寒い今の季節は、いつも通りの散歩の仕方でよいのでしょうか?
そこで今回は、冬の散歩で気をつけておきたいことなどを、獣医師の久保聡先生に解説いただきました!
■犬にとって散歩とは?
わんちゃんにとって散歩は、運動、ストレス発散、排泄、飼い主さんや他のわんちゃん、人とのコミュニケーションの機会としても大切な時間です。このため、季節に関係なく散歩の時間を作ってあげることが必要と言えるでしょう。
ただし、散歩が嫌いな子もいます。無理に実施する必要はありませんが、日光浴も健康にとっては大切なことなので、散歩嫌いな子には日のよく当たる部屋で過ごすなど、他の方法で日光浴をさせてあげましょう。
■日光浴をさせてあげよう!
冬は室内が暖かく、外は寒いという寒暖の差が大きくなります。そのため、老齢の子、特に心臓が悪い子などは、この寒暖の差によって体調を崩してしまう可能性があります。
また、関節炎などを患っている子は、寒さで動きが鈍くなったり痛みが出たりすることもあります。起きてすぐに散歩に行くのではなく、軽くウォーミングアップを行ってからの方が、体にかかる負担は少ないと思います。関節のマッサージや軽く動くなど、散歩の前に体を動かしましょうね。
■寒がりな犬種は要注意!
犬種によっては、例えばチワワなど寒さに弱い子もいます。性格的に寒さを嫌う子もいるかもしれません。その場合、服などの防寒対策が有効なことがあります。洋服を着せたり、雨の日には雨具を使用したりしてケアしてあげるのがよいと考えます。
特に寒い日の朝は、地面が凍結していることもあります。人もそうですが、わんちゃんも滑って、足や腰を痛めてしまうことがあります。散歩でケガをしては元も子もないので、しっかりと注意しましょう。
■乾燥対策は万全に!
冬は乾燥対策も必要です。特に散歩から帰ってきて足を洗ったり、その後にドライヤーをしたりする場合は、保湿にも気をつけましょう。皮膚などの乾燥が認められる場合には、保湿剤を使ってしっかりとスキンケアをしましょう。
雪が積もった日には、雪の下に危険なものが隠れている可能性もあるので、雪遊びをするときは、場所をしっかり選んで遊ばせましょう。
冬だけに限らず、普段からその子の様子や性格、状態をしっかり観察し、その子に最適な散歩するのがよいでしょう。ぜひ楽しい散歩の時間を、愛犬と過ごしてくださいね!
※ 本サイトにおける獣医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。
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※ Runa Kazakova, Dora Zett, fotocvet, otsphoto, karelnoppe / Shutterstock
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