※2024年11月27日情報更新
地方のおうちなら、わんちゃんを外飼いする風習は残っていますよね。ただ、「冬場の外飼いは寒くないかな?」と不安になることもあるのではないでしょうか。今回の記事では、冬に外飼いすることについて注意点を解説していきます。
わんちゃんは寒さに弱いの⁉
まず、わんちゃんは「まったく寒さに弱い」というわけではありません。たとえば、哺乳類の多くは冬になると被毛が長く伸びてきます。そのため、体温が外に逃げにくくなり、冷気からも守られているのです。また、長く同じところに住んでいる場合は暖かい場所を自分で見つけています。「今日はなんだか寒いから、あの場所に行こう」と本能的に考えて行動しているんですね。そのため、冬場にわんちゃんが外に出ること自体は「ダメ」というわけではありません。
ただし、冬場でもずっと外飼いをするのは問題ありです。なぜなら、外気から体を守ることはできても、自分の体温を自由に調整できるわけではないからです。極寒状態の中に放り出されてしまえば、当然体温は下がります。そのまま体調を崩してしまうことも十分考えられるのです。「人間よりは寒さに強いよね」というのは思い込みなので、寒い季節が近づいてきたら愛犬を気づかってあげましょう。
身体が小さい小型犬は要注意!
小型犬のわんちゃんは身体の芯まで寒さが短時間で伝わりやすいため注意が必要です。一般的に、大型犬よりも小型犬のほうが、体力はない傾向にあります。寒さへの耐性も弱いので、冬場の外飼いはおすすめできません。次に、海外種のわんちゃんにも注意。日本ほど四季がはっきりしていない国のわんちゃんは、極端な温度差についていけなくなる場合があります。
そして、高齢のわんちゃんもしっかり見守ってあげましょう。通常、寒くなるとホルモンを分泌して、寒さに抵抗しようとします。ところが、年を取るにしたがって分泌されるホルモンの量は少なくなっていきます。そもそも体力も低下しているので、寒さは高齢のわんちゃんの天敵なんです。これまでは外飼いをしてきたわんちゃんも、年齢に合わせておうち飼いへと切り替えてみてはどうでしょうか。
急に外飼いをやめることはできるの?
ずっと外で飼われてきたわんちゃんが、おうち飼いを受け入れてくれるかは心配なところ。結論から書けば、「飼い主さんの工夫次第で十分に可能」です。そもそも、人間だって冬は外よりも中にいたいですよね?わんちゃんも気持ちは同じです。「おうちは外よりも暖かくて居心地がいい」と認識すれば、おうち飼いを受け入れやすくなります。クッションやブランケットなど、わんちゃんが好きなふわふわグッズを用意して、専用スポットを室内に作ってあげましょう。
おうち飼いに切り替えたとき、問題になってくるのがトイレのしつけです。今までトイレを外でしてきたわんちゃんは、室内のトイレをなかなか使ってくれません。よくあるのが、おうちにいたわんちゃんが急に玄関までトコトコと歩いていく現象。これは「戸を開けて!トイレに行くよ」というメッセージです。外に行かせてあげましょう。時間があるときはわんちゃんに付き添って、トイレを見届けてあげるのがおすすめです。
ここまで冬場の外飼いについて書いてきましたが、いかがでしたか?外飼いをしていたわんちゃんがなかなかおうちに入ってこないときは、室内が自分のスペースになっていないからだと考えられます。飼い主さんがいて、居心地のいい場所があれば「ここにいたい」と思ってくれるはず。まずはわんちゃんがおうちで快適に過ごせるように工夫してあげてください。そうすれば、冬の間のおうち飼いはちゃんと実現しますよ。
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