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初心者にもおすすめ!愛犬と自宅でできる「ホームアジリティ」にチャレンジ

マルヤマミエコ

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マルヤマミエコ

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初心者にもおすすめ!愛犬と自宅でできる「ホームアジリティ」にチャレンジ

基本的な犬のしつけは、生活を送る上でもとても重要です。愛犬と飼い主さんが一緒に楽しむスポーツ・アジリティを、しつけのひとつとして検討するのはいかがでしょうか?

お家にあるものでできるホームアジリティのやり方について、ドッグトレーナーの遠藤ゆかりさんに聞きました。お家で簡単に出来るホームアジリティで、愛犬との絆を深めましょう。

■アジリティは“犬の障害物競走”

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出典:https://www.shutterstock.com/

最近ではドッグランに、何種類かのアジリティの道具が置いてあるところも増えています。アジリティはドッグスポーツの一種で、簡単に言うと“犬の障害物競走”のこと。さまざまな障害物をクリアして、スタートからゴールまでのタイムを競い合うレースです。

アジリティで使う障害物には、ハードル、タイヤ、ロングジャンプ、アードトンネル、ソフトトンネル、Aフレーム、スラローム、シーソー、ドッグウォーク、ウォールなどがあります。

どの障害物も、わんちゃんにとっては簡単にクリアできるものではなく、基本的なトレー二ングが必要になります。

アジリティはどんな犬種でもチャレンジすることができますが、股関節などに疾患があるわんちゃんは悪化の可能性があるので、不向きです。競技を始める前に、必ず動物病院で診断を受けるようにしてください。

 

■ホームアジリティを成功に導くポイント4つ

アジリティの障害物には、「くぐる」「渡る」「台に乗る」「登る」「跳ぶ」という基本動作があります。これらは、わんちゃんたちが普段の生活を送る上でも必要なスキルです。

たとえば、散歩中に障害物があると、飼い主さんに抱っこをせがむわんちゃんが多くいます。わんちゃんが自分でクリアできるように家にあるものを利用して、ホームアジリティにチャレンジ! 愛犬に基本のしつけを身につけさせましょう。

(1)高度なチャレンジではなく、簡単にクリアできることから始めましょう。

(2)どの位置で誘導すればわんちゃんが成功しやすいかを知るために、飼い主さん自身がアジリティをやってみるなどして確認しましょう。

(3)わんちゃんが「これなら出来る! 大丈夫!」と安心するように、おやつを利用したり、飼い主さんが障害物の先で呼んだりして、誘導してあげるのもよいでしょう。

(4)クリアできたら、徐々に難しくしていきましょう。

 

■ホームアジリティにチャレンジしよう!

では実際に、家にあるものを使って、ホームアジリティをやってみましょう!

・ダンボールトンネルくぐり

ダンボールをトンネルに見立てて、その中をくぐらせましょう!

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出典:わんにゃ365

わんちゃんを入り口側で待たせて、出口側でわんちゃんを呼びます。ダンボールの入り口付近とダンボールから出たところでご褒美のおやつを持っておくと、わんちゃんはダンボールをくぐり抜けることができます。

ダンボールの床面が滑るようなら、布などを敷いてあげると良いでしょう。

お立ち台

高さ15センチ程度、低くて安定感のある低い台を準備して、その上にわんちゃんを登らせましょう!

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出典:わんにゃ365

台の上がり口から奥に向かっておやつを置いて、わんちゃんが興味を持って登りやすいように工夫します。台の上に登れたら、褒めてあげましょう。

※画像は、ダンボール箱の中に硬いものが入った強度が高いものを利用しています。空箱は重さに耐えられないので避け、木の台などを使用してください。

・足跳び(or傘跳び) 

足や傘をハードルに見立てて、跳ばせてみましょう!

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出典:わんにゃ365
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出典:わんにゃ365

片足(傘でもOK)を伸ばして床につけ、ご褒美のおやつを持って誘導します。最初は足をまたぐところからスタートしますが、練習しているうちにピョンと跳び越えることができるはずです。またいだり、跳び超えることができたら、よく褒めてあげてください。

・ステップアップダウン

2〜3段の台やスロープの登り下りを身につけさせましょう!

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出典:わんにゃ365

登りは得意でも下りは苦手ということが多いので、段差にそれぞれご褒美のおやつを置いて、登りと下りの練習をします。

使用する台に安定感がないとケガを招く危険性があるので、段差はわんちゃんの体の倍程度の幅があるものを使用すること。また、くれぐれも急な階段などではやらないようにしてください。

 

今回紹介したホームアジリティを身につけさせておくと、診察台やトリミング台、SNSの撮影台の上にも乗っていられるようになります。

また、足場の悪いところが歩けるようになったり、ちょっとした障害物を飛び越えたり、山道や複雑な道でも歩けるようになります。その他、シニアになってからスロープが必要になったときに、怖がらずに使えますよ。

<取材協力>

ドッグトレーナーが教える!「遊び下手な犬」気になる原因&実践したい対処法

遠藤ゆかり(えんどうゆかり)

戸田市を中心に犬のしつけレッスンをしている、『PLUS WAN』のドッグトレーナー。わんちゃんと飼い主さんの楽しい生活に欠かせない“絆”を育むお手伝いをしている。HP:https://plus-wan.jimdo.com

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※ わんにゃ365

※ oneinchpunch,Vorim / Shutterstock

 

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