ピンと立った三角の耳に、くるりと巻いたしっぽ。小さいけれど、引き締まってたくましい体に黒い瞳。この特徴を持ったわんちゃんは・・・柴犬ですね!
柴犬のもう一つの特徴としてよく聞くのが、「ツンデレ」。柴犬は他の犬種に比べて自立して警戒心が強いと言われています。古来から日本で、愛玩犬ではなく狩猟犬として飼われていた経緯があるからか、甘えることが少し下手なようです。
■柴犬のツンデレって?
一般的に、わんちゃんはよく甘えて、ねこちゃんはマイペースだと言いますが、柴犬はこの例えで言うとねこちゃんに近く、ベタベタすることや、抱っこも好きじゃない子が多いようです。
名前を呼んでも気分が乗らない時には知らんぷりをしたり、撫でようとした瞬間に体をすっとよけてかわしてみたり、フンと鼻息を鳴らしてどこかに行ってしまうなんてこともよくあるようです。
これだけを見ると、とてもクールに思いますが少し離れた場所からじっとこちらを見ていることも多く、耳だけでしっかりと聞いています!ちゃんと気にかけているのです。そして、気まぐれに甘えてきてくれることも。お尻をくっつけてこられた日には、もうかわいくて仕方ないですね♪
飼い主はこの「ツンデレ」に心を奪われてメロメロになってしまうのです。
■柴犬の性格
柴犬は飼い主には従順で警戒心や忍耐力に長けています。狩りの現場では単独行動が必要なときもありました。そのため、ひとりでも判断して行動する独立心も強く持ち合わせています。
自分の判断で行動したがる頑固な性質は、初心者にはしつけが難しいとも言われますが、一方でとても頭がいいのも柴犬の特徴です。根気良く接すれば、たくさんのことを学習してくれます。
SNSでよく見かけるお散歩の途中で歩かないわんちゃんに柴犬が多いのも、柴犬の性質からくるのでしょうね。
■柴犬との暮らし方
活発に行動して運動が大好きで、小型犬でありながら体力は充分。以前は番犬として外で飼われることが多かった柴犬ですが、最近では室内で飼う人も増えてきています。無駄に吠えなかったり、きれい好きだったりするので、室内飼いにも適しています。室内で飼うほうが警戒心も弱まり、おだやかな性格になるとも言われています。
季節を肌で感じた方が、被毛の生え変わりが自然なサイクルになるので、毎日のお散歩をしっかりとしてあげてください。
筆者のご近所に、「なっちゃん」という13歳の柴犬がいます。この子もずっと室内で生活しているためか、とっても優しくて人懐っこいわんちゃんです。ただ、生え変わりのサイクルが遅くなってきていると心配されていて、今は毎日意識してお散歩をしているそうです。
■もっと柴犬と仲良くなるには
ツンデレも飼い主さまにとっては最高にかわいいのですが、もっと仲良くなりたい場合は、手からご飯をあげるようにしてみましょう。警戒心の強いわんちゃんも、自分のお世話をしてくれる人には心を開いていきます。
手からあげることで、飼い主さんの匂いを覚え、「この匂いは安心だ」と認識してもらえます。匂いに安心感を抱き、ご飯以外の時でもなついてきてくれるようになります。特に、子犬のころから手であげるようにしているとより効果的です。
最後に、柴犬は日本の気候にあっている犬種のため、病気になりにくい頑丈な犬種と言われています。もちろんそれでも病気になってしまうことはあります。しかし、我慢強い柴犬は体調の悪さを出すことをあまりしません。毎日の様子をしっかりとみてあげてくださいね。
■柴犬の瞳のケア
外で飼われていたり、お散歩回数が多いことから紫外線をよく浴び、瞳にダメージを受けやすい柴犬。歳をとると白内障にもかかりやすい犬種と言われています。今から日々のケアをしてあげることをおすすめします。
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