日本に着くまで安心は禁物!? 愛犬との海外旅行「現地での生活＆帰国まで」｜記事｜わんにゃ365

前回の記事“愛犬と海外旅行したい！めいっぱい楽しむために「事前準備＆注意点」を理解しよう”では、愛犬との海外旅行における出発までにフォーカスしてご紹介しました。

旅行計画、検疫、長いフライトなどを経て、ついに到着！　やっと思う存分、愛犬と海外を満喫できるでしょう。しかし、渡航先の国に到着してからも、注意すべき点はたくさんあります。

そこで今回は、愛犬との海外旅行において、現地での生活から帰国までの注意点についてご紹介します。

■現地での生活について

国や地域によってペット事情は様々。公共の乗り物でもわんちゃんの同乗に寛容であったり、散歩時のうんちの片付けをしなかった場合に罰則があったり、ノーリードで散歩していたりなど、ペットのマナーについて厳しい国から寛容な国まで多種多様です。

日本での当たり前が、海外でも当たり前だとは限りません。事前に知ることができればベストですが、現地に行ってみないと分からないことも多いと思います。疑問に思ったことがあれば、現地でわんちゃんを飼っている人に質問してみるのがよいでしょう。

現地での生活で特に重要なことは、“感染症の対策”です。日本では発生のない、あるいは発生の少ない感染症が、海外では当たり前のように発生しています。日本であらかじめ十分にワクチンを打っていても、すべての病気を防げるわけではありません。

感染症に感染する経路は様々です。感染動物との接触によって感染する場合や、虫によって媒介される場合、汚染された土壌や水から感染する場合などです。

重要なことは、野良犬や野生動物との接触を極力避けること、ダニやノミなどが寄生しないように茂みに入らせないこと、そして汚染された水を飲ませないことです。せっかくの海外旅行を台無しにしないためにも、愛犬の感染症予防は徹底するようにしましょう。

愛犬との楽しい海外旅行が終わり無事に帰国！　しかし、帰国後も愛犬の健康チェックは怠らないようにしましょう。滞在中には全く問題がなかったものの、帰国してから病気が発症する場合もあります。海外旅行からの帰国後、ダニが寄生していたり、感染症が発症したりするケースもあります。

もし愛犬の体調に異変があった場合には、動物病院ですぐに診てもらいましょう。そして、獣医師には、海外旅行に行っていたことや渡航先の国について、伝えるようにしましょう。

国内での発生し得る病気を想定して、診断が進められることが多いので、海外特有の病気であった場合には見逃してしまう可能性が少なくありません。海外旅行の情報は、確実な診断のために重要です。

日本は人間にとっても愛犬にとっても安全な国だと思います。世界では感染症によって命を落とすわんちゃんが少なくありません。幸い日本は、ワクチン接種の徹底や島国で感染症を制御しやすいという理由により、感染症の発生が比較的少ない国です。

もし愛犬を海外旅行に連れていく場合は、日本と海外の違いをあらかじめ知っておくことが重要です。渡航先の感染症の状況をしっかりと調べ、それをふまえて愛犬にとってもなるべく安全な国に旅行するのが無難でしょう。

愛犬との海外旅行をする上で考えるべきことはたくさんありますが、無事に旅行を終えるためにもがんばりましょう。しっかりと準備をした分、素敵な旅行になると思いますよ。

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※ PongMoji, Dmitrii Sakharov, Ezzolo, Albina Glisic / Shutterstock