わんにゃとの暮らし

獣医師が感心した!飼い主さんの「愛犬への気遣い」~第2弾~

獣医師
牧口香絵

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獣医師が感心した!飼い主さんの「愛犬への気遣い」~第2弾~

人と同様に、わんちゃんも高齢化が進んでいることを日々感じることが多くなってきました。以前は寝たきりになったときの介護の仕方や、介護グッズなどがとり挙げられることが多くありましたが、現在ではシニアわんちゃんのためのスポーツジムや脳を鍛える脳トレ、そしてアンチエイジングが話題となってきています。

そこで今回は、前回の“獣医師が感心した!飼い主さんの「愛犬への気遣い」~第1弾~”に続き、シニアのわんちゃんと暮すご家族の素敵な気遣いについてのエピソードをご紹介したいと思います。

■愛犬が15歳になり、初めてトレーニングに挑戦した飼い主さん

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出典:https://www.shutterstock.com/

愛犬が10歳を超えると、年齢とともにできなくなることが増えたり、体調管理に気を使わなければいけなかったりと、愛犬のことで不安を抱えている飼い主さんも少なくはありません。

筆者は「うちの子はもう○歳になってしまったから……と言って、愛犬に飼い主さんが限界を設けてしまうことは避けましょう。何歳になってもわんちゃんには伸びしろがありますよ」とお伝えしています。

先日、15歳になるヨークシャーテリアのケンちゃん(仮名)の飼い主さんが、「15歳になるケンにできるトレーニングはありますか? 新しいことをこの子にチャレンジさせてみたい」とご要望をいただきました。

■15歳のわんちゃんに行うトレーニングの目的は?

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すべてのわんちゃんは、最期まで犬らしく生きたいと思っています。“犬らしい生き方=自分の体を自由に使える”ということだと筆者は考えています。自分でごはんが食べれる、自分で排泄ができる、飼い主とコミュニケーションがとれることなどです。

10歳を超えたわんちゃんに行いたいトレーニングに、俊敏性、正確性などは必要ではありません。ゆったりとした動きでもしっかり体を使えるトレーニング、わんちゃんが五感を使って脳を活性させ、わんちゃん自身が楽しめる、そんなメニューになります。

■15歳のケンちゃんとのレッスン

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ケンちゃんは、以前ドッグカフェに飼い主さんとおでかけすることをとても楽しみにしていたそう。ですが、最近はドッグカフェに行くことを拒むようになってしまいました。

わんちゃんの要求も年齢とともに変化していくので、決して驚くことではありません。そこでケンちゃんのご家族は、ケンちゃんにトレーニングを行ってみたいと考えました。筆者はケンちゃんに、以下のようなレッスンにチャレンジしてもらいました。

(1)ターゲットトレーニング

グーにした飼い主さんの手にケンちゃんの鼻が触れると手が開き、おやつがもらえる遊び。グーにした手を動かすと、その手を追ってくるようになります。

ケンちゃんにとってはシンプルな動きですが、鼻を使った楽しい遊びになります。実はこの動きを教えることで、最終的にはレベルの高いトレーニングに繋がっていきます。

(2)ノーズトレーニング

わんちゃんの嗅覚を使って学んでいく遊びです。嗅覚は脳に繋がっているので、脳を活性させる効果もあります。半分に切ったガチャポンのカプセルを使用し、その中におやつをいれて床に伏せておきます。

おやつが入っているカプセルを見つけることができたら、ケンちゃんは伏せをして「見つけたよ!」と合図を飼い主さんに伝えます。おやつ入りのカプセルが開き中のおやつがもらえるゲームです。

このカプセルを複数個床に配置して、1個だけカプセルの中におやつを入れて行うことで難易度が上がります。

■目をキラキラさせてレッスンを楽しんでくれたケンちゃん

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15歳で初めてトレーニングを経験してくれたケンちゃんですが、いままで体験したことがない動きや刺激に出会い、とても楽しそうにレッスンを受けてくれました。初めてにも関わらず、筆者が伝えたいことを上手に習得していきました。これには飼い主さんもびっくりしていました。

そして、なによりも「15歳になる愛犬になにかチャレンジさせたい!」と思った飼い主さんの情熱にも、著者は感動しました。わんちゃんは何歳になっても、自分が楽しめることを見つけていきたいのだと感じました。

著者の愛犬も14歳と高齢ですが毎日トレーニング、遊び、バランスボールは欠かさずに行っています。最近ではバランスボールが気に入ってしまい、道具を用意すると「早く乗りたい!」と待ちきれないことも。

私たち人間も毎日同じことをすると飽きてしまいますね。わんちゃんたちも同じです。日々の生活の中でちょっとした異なる刺激や動き、新しい学びをするチャンスをあげてください。そして飼い主さんも一緒に楽しんでくださいね!

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