日の当たる縁側や窓際などで、ねこちゃんが目を閉じてぬくぬくしている姿は、見ているこちらも思わずほっこりしますね。
最近は、住宅事情や家族構成などの変化により、縁側のあるお家を見かけることは少なくなりましたが、それでも、ねこちゃんは基本的に日向ぼっこが大好き! 自由に外へ出ることができない完全室内飼育のねこちゃんにも、日向ぼっこはぜひさせてあげたいものです。
そもそも、ねこちゃんはなぜ日向ぼっこが好きなのでしょうか? 日向ぼっこにはどんな効果があるのでしょうか? さらに、日向ぼっこをさせる際の注意点などについてもご紹介します。
■日向ぼっこをするのにはこんな理由がある
ねこちゃんは寒さが苦手です。そのため、寒さを感じたときには、日向ぼっこをすることで、太陽の温かさを利用して体をあたためています。さらに、エネルギーをできるだけ消費せずに、体温を一定に保つことができるというメリットもあります。
また、私たち人間も、ポカポカと日の当たる場所にいるとウトウトしてしまうように、ねこちゃんも日当たりのいい場所は寝心地がいいのでよく眠れます。特に、室内で飼育されているねこちゃんは敵に襲われる心配がないので、眠りもより深くなり、その結果ストレス発散にも効果があるようです。
■日向ぼっこで気をつけたいこと
一見メリットだらけの日向ぼっこですが、実は気をつけたいことがいくつかあります。
まず、窓際などで日向ぼっこをさせる場合は、脱走しないように気をつけましょう。窓を開けて網戸にする場合は、特に注意が必要です。少しでも隙間が開いていると、ねこちゃんは簡単に網戸を開けてしまいますので、ロック機能がついている網戸の方が安心ですね。
また、網戸に小さな破れなどがあると、かじったり、ひっかいたりして、いつの間にか大きな穴を空けて、そこから脱走してしまったなんてこともありますので、古い網戸はよくチェックしておきましょう。留守番をさせるときには、窓は閉めておくことをおすすめします。
また、日が当たり続ける狭い場所に閉じ込められると、熱中症や脱水症を招く恐れがあります。暑くなったら、ねこちゃんが自分で涼しい場所に移動できるようにしておきましょう。高齢のねこちゃんや、寝たきりのねこちゃんの場合は、特に気をつけてあげてください。日向ぼっこは1日に何分などと時間を決めて、飼い主さんが管理してあげましょう。
さらに、皮膚がもともと弱かったり、白いねこちゃんなど紫外線から皮膚を守るメラニン色素が少なかったりすると、日光による皮膚炎が起きることもありますので気をつけましょう。炎症が見られたら、すぐに獣医師に相談してください。
ねこちゃん自身は、単にあたたかくて気持ちいいから日向ぼっこをしているのかもしれませんが、実は色々な理由があるみたいですね。
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