複数のわんちゃんとの暮らしに憧れることってありますよね。仲良くお散歩したり、一緒に遊んだりしている姿をみると「いつか私も」と思うもしれません。
また、「わんちゃんは群れで暮らす動物だからきっと仲間が必要」「ひとりで留守番をさせるのがかわいそうだから、新しいわんちゃんを家族に迎えたらどうかしら……」など、愛犬のために新たな子を迎えたいと願っている方も多いかと思います。
ところが、複数のわんちゃんと暮らすことを快く思っていない子も中にはいます。新しい子を迎える、特に違う犬種を迎える際にはどのようなことを注意したら良いのでしょうか?
■新しい犬を迎える前にチェックしたいポイント!
新しいわんちゃんを迎える前に、本当に先住犬は新しい家族を望んでいるか確認をしてみると良いと思います。私の経験上、新しいわんちゃんについて考えを聞かれる場合には、以下のような質問をさせて頂いています。ひとつでも「はい」がある場合は、迎えることに慎重になったほうが良いかもしれません。
・外で会う犬を見ると怖がって逃げようとする、または固まって動かなくなってしまう
新しいわんちゃんを迎えると、怖がり萎縮してしまう可能性があります。
・外で会う犬を見ると興奮しだす、または吠えて向かっていこうとする
新しく来たわんちゃんに敵対心をもってしまい、家族として受け入れてもらうのに時間がかかる、または受け入れてもらえない可能性があります。
・先住犬の年齢がすでに6歳以上である
年齢の差がありすぎると活動レベル、遊び方が異なり、先住犬にストレスがかかる可能性があります。
・家族に依存が強く、家族が他の犬とコミュニケーションをしようとすると嫉妬する、または怒る
先住犬は家族の愛情を独占したいタイプなので、新しいわんちゃんに嫉妬する可能性があります。
・先住犬が大きな持病を抱えている
新しい家族を迎えることで環境の変化が起こり、持病が悪化する可能性があります。
・先住犬が分離不安症、攻撃性、過剰な吠えなど問題行動を抱えている
同じ問題行動を、新しいわんちゃんにも発症する可能性があります。
■違う犬種を一緒に飼うときの注意点について
もし上記に当てはまらず、新しいわんちゃんを迎えることが大丈夫な場合は、違う犬種を選ぶ、同じ犬種を選ぶといった選択肢が生まれますね。違う犬種を選ぶ場合の注意点は、どのようなことがあるでしょうか? 私が考える考慮点をご説明いたします。
・サイズの差があまりない犬種を選ぶ
サイズの差があまりにもかけ離れている場合、遊びや散歩など犬同士のコミュニケーションが難しくなることもあります。特に先住犬が小型犬、新しいわんちゃんが大型犬以上の場合は、バランスが悪くなってしまうこともあります。
・活動レベルが似ている犬種を選ぶ
先住犬がおっとりしている愛玩犬、新しく迎えるわんちゃんがハンティングドッグや牧羊犬の場合、活動レベルが異なりすぎてうまくいかない場合があります。どちらものんびり、またはどちらも活発であるほうが、相性が良いことが多いです。
・異なる性別同士のほうが仲たがいしない
性別が反対の子を迎えた方が、仲たがいが少ないように思います。男の子同士、特にお互い去勢をしていない場合は、ケンカをしてしまう可能性が高くなります。
・年齢差があまりないほうが仲良くなれる
年齢が3歳以上離れないうちに新しいわんちゃんを迎えることで、先住犬も新しいわんちゃんを迎え入れやすくなるでしょう。
なかにはサイズの差があっても、年の差があっても仲良く暮らせているわんちゃんたちもいます。しかし、著者が見たケースでは、新しいわんちゃんを迎えてから先住犬に発作が出てしまったこともありました。
新しいわんちゃんを迎えるときは、ぜひトレーナーさんや行動学専門の獣医師にご相談してくださいね。
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※ Dora Zett, Rawpixel.com, Nataliya Kuznetsova / Shutterstock
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