飼い主さんたちは、季節に応じてわんちゃんのお散歩に気を付けていることはありますか? 暑い夏が早く過ぎないかなと思っていましたが、短い秋が過ぎるとすぐに寒い季節が訪れますね。
筆者の愛犬は、雪遊びや雪の降った後にお散歩をするのが大好きなのですが、最近の雪は水分をたくさん含んでおり、翌日雪がアイスバーンのようになってしまい足を怪我してしまう危険性を感じました。今回は、雪の日のお散歩の注意点やケアについてご紹介したいと思います。
■雪の日のお散歩で注意すること

"わんちゃんは寒さに強い”という印象を持っている方もいるかと思います。しかし、最近では室内で暮らすわんちゃんがほとんどなので、年齢や犬種問わずに寒さが苦手な子が多いのではと感じています。筆者の愛犬も、冬はヒーターの前を家族の誰よりも先に陣取っているくらいです。では、雪の日の外出にはどのようなことに気を付けたらいいでしょうか?
・寒がりな子には洋服を上手に活用しましょう
寒い日のお散歩を嫌がる子、雪や雨が降ると歩かなくなってしまう子、また抜け毛が少ないシングルコートを持つ犬種などは、寒さや体が濡れることが苦手かもしれません。保温性と撥水性の高い洋服を着せてあげることをおすすめします。特に、雪玉がついてしまうと体温を奪ってしまいますので注意してあげましょう。
・怪我をしない配慮をしましょう
雪が降った後のお散歩は、意外なところに危険が隠れています。凍結防止剤の薬品に触れたり、雪の下に見えない木や枝があったり、また長時間冷たい雪の上を歩いていたりすると、肉球がダメージを受けてしまいます。肉球を守るためにも、靴を履かせてから散歩にでかけましょう。
・シニア犬は特に雪の上のお散歩は注意しましょう
雪の上を歩くのは意外と体力がいるもの。7歳以上(特に10歳以上)のわんちゃんは顔つきや足並みを見ながら散歩をさせましょう。お散歩はわんちゃんのためにするものですから、わんちゃんが楽しんでいるか確認してあげましょう。
■雪の日の散歩後のケアとチェックポイント

雪の日の散歩から帰ってきたら、その際、以下の流れでケアしてあげましょう。
(1)早めに足をぬるま湯で洗い、ドライヤーで全身をしっかり乾かしてあげましょう。
(2)肉球や足の指の間を念入りにチェックしましょう。怪我をしたり、赤くなったりしているところはないか確認しましょう。可能であれば、肉球にはわんちゃんがなめても無害な保湿クリームを塗布してあげましょう。
(3)ブラッシングをしてあげましょう。濡れたあとは毛玉になりやすいです。
(4)耳の中は濡れていないか確認しましょう。雪の降る日にお散歩をすると、耳の中がジメジメし、外耳炎を引き起こすこともありますので耳の中もしっかりケアしてあげましょう。
体が濡れることや寒さが苦手な場合、雪が降った日は無理にお散歩に連れ出さず、天候の悪いときは室内ドッグランを上手に活用することもおすすめです。
また、これから災害時にわんちゃんに靴や洋服を着せる可能性もありますので、服や靴などに慣れさせる練習もしてみましょう。何事も事前に準備をしておくと心の余裕ができて、わんちゃんもストレスなく過ごすことができるようになります。
※ 本サイトにおける獣医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。
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