わんちゃんは7歳からシニア期に入るといわれています。シニアを迎えたわんちゃんと暮らすために私たちができることはなんでしょう?今回は、愛犬との幸せな時間をできるだけ長く過ごせるように、シニア犬との暮らし方についてお話しします。
■生活環境を整える
わんちゃんも年齢を重ねると新しい環境に馴染むのに時間がかかってしまったり、ストレスを感じてしまうこともあります。わんちゃんがシニアになってから、慌てて環境を整えるのでなく、前もって準備しておくようにしましょう。
若いうちは平気だった場所もシニア犬にとってはケガの原因となってしまう場合もあります。シニア犬は踏ん張る力が弱くなってくるため、特に滑りやすいフローリングは注意が必要です。滑りにくいタイルマットやコルクマットなどを敷きわんちゃんの足腰にかかる負担を減らしましょう。
階段や段差、家具の隙間なども危険なゾーンです。シニア犬の足腰には若い時以上に負荷がかかっています。階段を踏み外して転倒して大けがをすることもあります。階段にも滑りにくい工夫をしたり、筋力の衰えを感じるときは柵などをつけて階段を使えないようにしましょう。また、家具の隙間に入ってしまい出られなくなることもあります。家具の隙間の対策は見落としがちですが、留守番が長いわんちゃんは何時間も出られなくなってしまうこともあります。家具の配置を変えたり、入れないようにしたりして環境をととのえましょう。
わんちゃんの症状によって危険なゾーンに違いはありますが、目が見えにくくなってきていると、今まで平気だった柱や角も危険になります。移動可能なものは移動し、移動が難しい場合は万が一ぶつかってもケガをしないように、タオルなどをまいておきましょう。引き出しもきちんと閉めるようにしてください。
■快適な空間をつくる
シニア犬にとって一緒に暮らす家族はとても大きな存在です。みんなが集まるリビングはわんちゃんにとっても大好きな場所です。しかしわんちゃんにとって快適な空間になっているでしょうか?人にとって快適な空間がわんちゃんにとっても快適とは限りません。憩いの場所、リビングがわんちゃんにとって快適な空間になっているのか確認をしましょう。
・冷暖房の風が体に直接当たらないようにする。
・室温・湿度の調整をする。
・わんちゃんの寝る場所に温度、湿度計を設置する。
・わんちゃんが自分の快適な場所に移動ができるように、日陰の場所やお日さまの当たる場所、ひんやりグッズやあったかグッズを用意する。
■心地よい睡眠をサポートする
シニア期になると睡眠時間が増えます。心地よい睡眠のために、わんちゃんの好みに合ったやわらかさやクッション性があるものを選ぶようにしましょう。また、洗濯がしやすい素材のものや洗い替えがあると便利です。
五感を刺激するような遊びや家族や他のわんちゃんとのコミュニケーションは、脳の老化を予防する良い刺激となります。散歩に出て、日光を浴び、音を感じ、匂いを嗅がせましょう。運動にはなりませんが、カートに乗せて外に連れ出すだけでも良い刺激が受けられます。
年をとるとわんちゃんはあまり遊ばなくなりますが、ご褒美にオヤツを使いモチベーションを上げながら遊んであげましょう。環境を整え、わんちゃんがが嬉しい、楽しいと思うことを毎日の生活に取り入れてあげましょう。
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