“かしこい”、“飼い主に従順”、“警戒心が強い”など、柴犬についてよく言われている特徴がありますが、実際にわが家の愛犬モカ(柴犬・13才)と比較すると、あてはまるものもあれば、そうでもないなぁと感じることも。
正直なところ、柴犬を飼っているという意識すらなかったりしますが、そこをあえて今回「柴犬のここが素晴らしい!」と、うちの子を参考にして挙げてみようと思います。
■凛々しさと素朴さのギャップ
ほどよく筋肉質な体形に、キリッとした横顔、屈託のない笑顔。さまざまな表情を見せてくれるのは、柴犬の魅力のひとつと言えるのではないでしょうか。
体重の平均は9キロ前後、小型犬~中型犬の部類に入ります。モカは現在9キロ弱で、ペットサロンにもよりますが、だいたいシャンプーは中型犬価格。ペット可物件の基準にある“小型犬のみ可”というところは微妙なラインです。
“たぬき顔”、“きつね顔”に分かれる柴犬の顔。楽しいときは、飼い主を骨抜きにするようなとびきりの顔を見せてくれます。遠くを見つめる顔は凛々しく、時折おっさん顔も出現しますが、このギャップがいいんです。ほっぺはやわらかくて、ムニャムニャッと伸びるんですよ。
もともと獣猟犬だった柴犬ですが、モカの場合、お散歩中にハトに遭遇するとパタパタとなんとなく追いかける程度。接触できたことは一度もなく、ましてや捕まえるなんて到底無理そうです。
■もこもこ!魅惑のおしり
柴犬の桃尻ファンがけっこういると聞きます。毛量のあるもこもことした丸いかたち、歩くとぷりぷりするその様は癒しそのもの。筆者もお散歩中の半分以上は、モカのおしりを見ていると言っても過言ではありません。
歩いているところもいいですが、ふせの状態もなかなかグッド。犬の特徴で、おしりを飼い主にくっつけるというのがありますが(安心するそうです)、これをされるとたまらない! かわいいし、あたたかいしで、飼い主一歩も動けません。
もし“犬のかわいいおしりグランプリ”があったとしたら、柴犬やコーギーは上位に入るのではないでしょうか(笑)。お散歩中に彼らに出会ったら、後ろ姿のチェックはマストです。
ベーグルパンのようなくるっとした巻尾も柴犬の特徴で、右巻きと左巻きの子がいます。モカは“さし尾”というまっすぐなタイプ。いずれも毛量たっぷり、キュッと上がった尻尾をしています。
■飼い主の性格も変える?大量の抜け毛
柴犬の毛は、まっすぐでややかためな上毛と、細くてやわらかな下毛のダブルコートです。短毛ですが抜け毛は多く、とくに換毛期は「さっき掃除機かけたのに!」と思うほど。
一年のなかで、もこもこマックスの季節は冬。見た目もかわいらしくなりますし、触り心地もふかふか。ですが、春になり生え変わりが始まると大変なんてもんじゃない! 洋服に毛だらけ、鼻はむずむず、部屋のいたるところに抜け毛、抜け毛、抜け毛……。おかげで多少の毛は黙認するという、おおらかになる術を学びました。
■飼い主に従順!だけど自己主張もする
古くから私たち日本人と共に暮らしてきた、日本犬の柴犬。飼い主に忠実で深い服従心をもつと言われていますが、実際は個々の性格による部分も大きいと感じています。
モカの場合、いつも筆者のことをウォッチしているようで、私が動けば付いて来る、「おいで」と呼べば “ほぼ”こっちに来てくれます。“ほぼ”というのは、本人がそうしたければという条件付きだから(笑)。
爪切りやシャンプーなど、嫌なことがありそうな気配を察知されると来てくれません。逆に大好きな散歩の気配を感じれば、すぐさまストレッチをはじめるあたり、よくわかっています。
散歩中も「自分の行きたい方向へ行きたい!」と主張しますし、いつもと同じお散歩コースを歩いていても、帰りたくなければ勝手に自動延長。家の前を、何食わぬ顔で通り過ぎます。おかげで筆者はヘトヘト……。
しかし、飼い主としては、愛犬が主張してくれるのはうれしいことなんです。体に痛いところがあっても、病気になっても隠すのが犬の特徴ですから。
「すべて飼い主様に服従です」と、どんなときも言うことをきくより、自己主張してくれる方が、筆者はずっといいと思っています。ちなみに、おやつが欲しいときの主張は、なかなか手強いです……。
■ちょっぴり切ない柴対応
犬は、飼い主が外出先から帰宅すると歓迎してくれますよね。モカも例外ではなく、外出時間がたとえ5分だったとしてもよろこんでくれるのですが、つれない対応をされることもしばしば。
「帰ってきた!やったー!」と尻尾をふってくれるので、こちらも同じテンションで駆け寄ると、サーっと後ずさりされる……。これがいわゆる“柴対応”です。
ほかにも「なでて」と要求してきたのに、なで始めるとすぐに「あ、もういいです」とその場を離れてしまう。仲良くなった人に急に他人のように接する、など。気まぐれです(泣)。
おそらく柴犬の警戒心の強さゆえ、あとは“たまたまそんな気分だったから”ではないかと。年をとると性格も変わってきますし、まだまだわからないことだらけ。だからこそ一日一日がおもしろいのです。
■とてもユニークな存在!
犬種による気質はありますが、育ってきた環境でも犬の性格は変化するので、これまでに挙げた特徴は、柴犬だからということだけではないと思います。
筆者はいままでに多くの犬と猫の飼い主さんに取材をして、一緒に暮らす彼、彼女たちの姿を見てきました。接してきて思うのは、犬も猫も人間と同じように、一頭一頭性格が違うということ。そして“この飼い主さんにこの子”と、めぐり会うべくして出会ったように感じます。
これから犬や猫と暮らしてみたいという方には、どうかよいご縁がありますように。そして現在、犬や猫と暮らしている方は、これからも楽しい発見をしていきましょうね!
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