小柄で人懐っこく「犬の貴族」ともいわれ、長い間多くの人に愛されてきた犬種のマルチーズ。今回はそんなマルチーズの性格・飼い方・特徴をご紹介します。
■マルチーズの特徴
実はマルチーズが誕生したのは、紀元前1500年頃のヨーロッパだといわれています。そんなマルチーズ、華奢な体と白い被毛が特徴です。被毛は、鼻先、垂れた耳から尾の先まで、床に届くほどまっすぐ伸びる長毛で、しっぽにも流れるような飾り毛があります。
カット次第で印象が変わるので、様々な表情を楽しめるのも魅力です。お気に入りのスタイルをみつけるのもマルチーズを飼う楽しみの1つといえますね。
■マルチーズの性格
マルチーズは落ち着きのある温厚な性格。物覚えもよく、家の中でしてはいけないこと、散歩のときのルールなど、すぐに覚えてくれます。大人しい反面、陽気で活発という面も持ち合わせているため、飼い主さんとのお散歩や一緒におもちゃで遊ぶことが大好きです。
飼い主が愛犬を愛するように、マルチーズも飼い主に対してとても従順です。飼い主のあとをついてまわったり、甘えたりすることが大好き。しかし、飼い主さんを愛するがあまり嫉妬心が強く、他の人や犬に嫉妬する場合もあります。
■マルチーズの種類・毛色
マルチーズは純白の長い被毛をまとっているものがスタンダードで、その他に種類はありません。そのため見た目の個体差はありませんが、豊かな長い被毛はカット次第で自由自在に様々な姿を見せてくれます。
マルチーズの毛色は純白が基本ですが、なかには黄色がかっていたり淡いベージュのような色味の子もいます。
■マルチーズの飼い方
マルチーズは抜け毛が少ないものの、1本1本の毛が細く絡まりやすいため、毎日ブラッシングをしてください。子犬のマルチーズの毛は絡みにくいですが、そのころからブラシに慣れさせておきましょう。
真っ白な毛は汚れが目立ちやすく、こまめなお手入れが必要です。食事や排泄のあとはすぐに拭き取らないと、汚れが沈着して変色してしまうこともあります。涙やけなども起こしやすく、目元のお手入れが欠かせません。目のまわりの毛もどんどん伸びるので、目に入って傷つけないよう、まめに切るか、ゴムなどでまとめてください。
■マルチーズの飼育のポイント
・定期的に被毛のお手入れをしよう
マルチーズの長い被毛はほっておけば床についてしまうぐらい長くなってしまいます。
ほつれや毛玉が発生するとそこから炎症を起こしてしまう危険性があるので、プロのトリミングを定期的に行くことをおすすめします。
また、特に湿気の多い梅雨や夏場には皮膚トラブルになりやすいため、おうちでのブラッシングやシャンプーも行いましょう。
・歯の健康管理は小さいうちから
歯根が浅いマルチーズは歯周病になるとすぐに歯が抜け落ちてしまうので、小さいうちから定期的に歯磨きをしてあげることが重要です。
マルチーズも人間と同じように乳歯から大人の歯に生え変わります。しかし乳歯の根が深く、大人の歯が生えてきても乳歯が抜け落ちない場合があるのです。これを「乳歯遺残」といい、マルチーズのような小型犬に起こりやすいといわれています。歯の生え変わり時期には口内の健康チェックをこまめに行い、「乳歯遺残」をみつけたら獣医さんでケアしてもらうようにしましょう。
いかがでしたか？落ち着きがあって人懐こく、誰にでも飼いやすいマルチーズ。飼い主さんにたくさんの愛情を注いでくれるので、「いつも一緒に出掛けしたい」そんな風に思っている飼い主さんにはぴったりの犬種です。マルチーズの特徴を理解して、楽しく過ごしてくださいね。
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