※2021年1月12日情報更新
2017年の全国犬飼育頭数は約892万頭です。犬種別にその割合を見ると、多い順に、ミニチュア・ダックスフンド、チワワ、トイ・プードルになります。過去5年間の統計では、順位の入れ替えはあっても、同じ犬種が1位から3位をしめています。
そのほか小型犬では、シーズー、ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、パピヨン、マルチーズなどが多く飼育されています。それでは、人気の小型犬とはどんなわんちゃんなのでしょうか? その特徴を説明します。
■小型犬ってどんな犬?
成犬の標準的な体重が、大体10kg以下のわんちゃんを小型犬と言います。世界で一番小さい犬種とされるチワワの標準体重は1~2kgです。
小型犬はあつかいやすい大きさであり、犬種によっては長時間の散歩が必要ないので、集合住宅や多忙な現代人にとって飼いやすいと言えるでしょう。
■生活する上での注意とは
(1)住居
集合住宅でも飼育可能です。しかし、鳴き声などで周囲に迷惑をかけるこどないように、しっかりとしつけましょう。
(2)経済
大型犬と比較すればかかる費用は少ないかもしれません。しかし、わんちゃんを飼うにはお金がかかることを認識しましょう。犬種によっては、定期的に美容代も必要です。
(3)健康
小型犬によくみられる病気には、僧帽弁閉鎖不全、水頭症、膝蓋骨脱臼、気管虚脱、骨折などがあります。骨折については、抱っこをしていたわんちゃんを落としたり、シャンプーを嫌がったわんちゃんが暴れたりなど、室内での事故によることが多いので気をつけましょう。
肥満は、気管虚脱や関節障害にもつながることがあるので、食事やおやつの量をきちんと管理しましょう。
(4)運動
運動は室内だけでも十分な犬種と、運動要求の高い犬種があります。しかし、屋外でのいろいろな刺激に慣れるため、また社会性を身につけるために、短時間でも散歩に連れて行きましょう。
室内で走り回るときに、フローリングの床は滑って危険です。特にミニチュア・ダックスフンドの場合、生活する場所はなるべく滑らないように、カーペットなどの利用をおすすめします。
(5)しつけ
小型犬は小さくても気が強く、よく吠える犬種が多く見受けられます。小さいのでつい甘やかしてしまいがちですが、子犬のときからしっかりとしつけをしましょう。
(6)介護
近頃は17歳、18歳の小・中型犬が増えてきました。子犬のときは想像しにくいと思いますが、わんちゃんも高齢になり介護が必要になることがあります。わんちゃんと生活するときは、最後まで愛情をもって、面倒をみる覚悟をしてくださいね。
■小型犬は魅力がいっぱい!
なんといっても、いつまでも子犬のような可愛らしさが一番の魅力でしょう。愛らしい瞳で見つめられると、わんちゃん好きの人にはたまりませんよね!
特に愛玩犬と呼ばれる犬種で穏やかな性格のわんちゃんたちは、初めてわんちゃんを飼う人や、高齢者や小さな子どもがいる家庭にもおすすめできます。
テリア系のわんちゃんは運動要求量が高いので、わんちゃんと一緒に運動を楽しみたい人向きと言えるでしょう。
小型犬を飼いたいと思ったら、まずは犬種の特徴をよく調べ、経験者や専門家の意見を参考にしてください。犬種は数多くありますので、家族の環境条件に一番合うわんちゃんを選びましょう。
そしてわんちゃんと一緒により豊かな生活を送りましょうね!
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【参考】
※ 水越美奈(2003)『わが家の子犬選びベストカタログ―必ず出会える!』高橋書店.
※ 小野憲一郎・ほか編(1996)『イラストでみる犬の病気』講談社.
【画像】
※ titiya chuaichat, akihirohatako, Suti Stock Photo, MAXXSIPHOTO / Shutterstock
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