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実は病気が隠れているかも?愛犬を病院へ連れて行く前のチェックポイント

ホリスティック獣医Sara

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実は病気が隠れているかも?愛犬を病院へ連れて行く前のチェックポイント

愛犬の体調に変化があったときに「これって病気では?」「病院に連れていくべき?」「様子を見ようかな?」などと、迷った経験はありませんか? どんな症状が見られたら病気で、どんな症状だったら様子を見ても大丈夫なのでしょうか?

今回は、犬によく見られがちな病気の兆候やシチュエーションについて、獣医師である筆者が解説していきます!

■基本の7つのチェックポイント

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まずは以下の項目のなかで異常がないかどうか確認してみましょう。

(1)食欲はあるか?

(2)元気はあるか?

(3)オシッコを多くする、もしくはあまり出ていないなどの変化はあるか?

(4)下痢や軟便をする、もしくはあまり出ていないなどの変化はあるか?

(5)吐き気はあるか?

(6)呼吸が荒かったり咳はあるか?

(7)ヨダレや震え、痛みはあるか?

食欲や元気がない場合、あらゆる病気が想定されます。

ただし、食欲がないだけで他の症状が全くないのか、それとも下痢をしていたり呼吸も荒かったりするなど、他の症状も出ているのかによって、実際には疑われる病気がかなり変わってきます。

動物病院へ連れて行ったときに先生からさまざまなことを聞かれるはずですので、できるだけ正確に答えられるようにメモしておきましょう。

 

■いつから症状が起きている?

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「その症状がどれくらい続いているのか?」という内容は、非常に重要なチェックポイントになります。

たとえば、食欲のない状態が1日以内であれば急性と考えられます。もしも他に大きな症状がないのであれば、翌日には再び食べだすかもしれません。でも1週間も続いているのであれば、深刻な病気が潜んでいる可能性も考えなければなりませんので、経過が長い場合はあまり待たずに早めに動物病院に連れていくことをおすすめします。

■症状の程度はどのくらい?

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症状の程度も非常に重要なチェック項目になります。

たとえば、実際に吐いたのが1回だけなのか、それとも10回以上も吐いているのかで程度の差はかなり変わります。吐いたのが1回だけで他に症状が何もなく食欲もあるのであれば、様子を見ても良い場合があります。しかし、10回以上も吐いているとなると、今度は脱水を起こしている可能性があるほか、飲み薬を飲ませたとしても再び吐いてしまう可能性が出てくるので、動物病院で診てもらった方が安心です。

また、吐いたときに異物が見られた場合に、ビニール袋の中に吐物を入れて動物病院へ持っていき、先生に見せるのも実は重要なポイントです。

下痢の場合も同様に、1日に何回だったのかメモしておきましょう。そうすると、動物病院で先生から聞かれたときにもすぐに答えられるようになります。

先生に正確な情報をお伝えすることは、より的確な診断や治療法に繋がります。

■過去にかかったことのある病気は?

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たとえば、過去に尿石症や膀胱炎などの尿トラブルを引き起こしたことのある場合、もしくは元々心臓病などの病気を患っている場合などでは、症状の悪化や再発ということも考えられます。

緊急事態になることが多いのは、オス犬の尿道の中で結石がつまってオシッコが出ない状態になる尿道閉塞や、肺に水が溜まって呼吸が苦しくなる肺水腫などです。

これらは緊急事態ですので、すぐに動物病院で診てもらうようにしましょう。

■行動が変わったときも要注意!

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上に挙げた7つのチェックポイントのほか、行動に関してのポイントもあります。以下の内容に当てはまる場合、脳の機能がうまく働いていない可能性も否定できませんので、是非チェックしてみてください。 

・同じ場所をグルグル回る

・首がねじれてまっすぐに歩けない

・歩こうとしてもヨロヨロして倒れてしまう

・夜鳴きや意味もなくずっと吠え続ける

・触られるのを嫌がるようになる

・今まではそんなことはなかったのに、食べ物ではない異物を食べようとする

・食欲が極端に減ったり増えたりする

・寝ているだけでぼーっとすることが増える

・話しかけても聞かなくなったり、コミュニケーションが上手く取れなくなったりする

・今まで学習してできていたことができなくなる

・昼と夜の寝ている時間が逆転する

・極端にイライラしたり不安になって落ち着きがなくなる

このような行動の変化が見られる場合は認知症のほか、脳腫瘍の可能性も否定できないので要注意です(※1・2・3)。

一般的に脳腫瘍は年齢に関係なく見られますが、特に6歳を超えた犬で上記のような行動の変化が見られた場合は病気の可能性が高くなると言われています(※4)。

 

■病院へ行くか迷ったら体重測定を

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犬の食欲が減ったとしても突然ゼロになることはあまりなく、たとえばいつもの10%減るとか半分しか食べないなどといったかたちで症状が表れます。そのため、実際にはどのくらい症状が続いているのかが分かりにくい場合があります。

そんなときは、体重を測ってみてください。長期間食欲のない状態が続いている場合は必ず体重が落ちてきますので、体重を確認することで状態を把握しやすくなります。

■犬の体重測定の仕方

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(1)飼い主さん自身の体重を測りメモしておきます。

(2)犬を抱っこした状態で体重を測りメモします。

(3)2の方法でメモした数値から1の方法でメモした数値を差し引くと、犬の体重が分かります。

大型犬では抱っこするのが難しいことがありますが、動物病院であれば体重を測ることができます。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

※ 本サイトにおける獣医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。

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【参考】

※1 Pan Y, Landsberg G, Mougeot I, et al. Efficacy of a therapeutic diet on dogs with signs of cognitive dysfunction syndrome(CDS): A prospective double blinded placebo controlled clinical study. Front Nutr 2018; 5: 127.

※2 Landsberg GM, Nichol J, Araujo JA. Cognitive dysfunction syndrome: A disease of canine and feline brain aging. Vet Clin North Am Small Anim Pract 2012; 42(4): 749-768.

※3 Snyder JM, Shofer FS, Van WTJ, et al. Canine intracranial primary neoplasia: 173 cases (1986-2003). J Vet Intern Med 2006; 20(3): 669-675.

※4 Hu H, Barker A, Harcourt BT, et al. Systematic review of brain tumor treatment in dogs. J Vet Intern Med 2015; 29(6): 1456-1463.

【画像】

※ 135pixels,Anna Hoychuk,Javier Brosch,didesign021,sommart sombutwanitkul,Hanna Bukrieieva,AnikaNes,Billion Photos / Shutterstock

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