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ブルーライトは大丈夫?テレビや蛍光灯は?人工的な光が犬の目に与える影響

西原克明

獣医師
西原克明

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ブルーライトは大丈夫?テレビや蛍光灯は?人工的な光が犬の目に与える影響

近年、スマートフォンの普及によって、人の目に非常に大きなダメージを与えていると言われています。中でも、暗い部屋でのスマートフォンやテレビの視聴、あるいはそれらから発せられるブルーライトの悪影響が心配されています。

これらの影響は、犬の目にも同様にあるでしょうか。今回は、ブルーライトやテレビ、蛍光灯など人工的な光と犬の目への影響についてお伝えします。

■ブルーライトは犬の目に悪いの?

ブルーライトは大丈夫?テレビや蛍光灯は?人工的な光が犬の目に与える影響
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ブルーライトの定義は「波長が380nm(ナノメートル、1m10億分の1)から500nmの青色光のこと(※1)」ですが、パソコンのモニターやスマホの画面から発せられている光の一つで、人の目に負担をかけていると考えられています。

視力を悪化させるなどさまざまな影響が指摘されている一方で、実はブルーライトの目への影響については、専門家でも意見が分かれているのが現状のようです。これらの議論を見る中でも、筆者の意見としてブルーライトが眼精疲労や体内時計を狂わせるといった影響を与えている可能性は高いように思われますが、視力を悪化させるかどうかはまだまだ議論中のようで、判断が難しいと考えます。

では、犬への影響はどうなのでしょうか。今のところ、筆者が知る範囲では、テレビの影響で犬の視力が低下したとか、眼精疲労が見られるという研究はありません。その一方で、犬にもドライアイが見られるケースもあります。ドライアイはさまざまな原因が考えられますので、可能性としては、日常生活で影響を受けているブルーライトによる眼精疲労が原因となっている可能性も考えられないこともありません。ただし、犬の場合、スマホやテレビをみる時間は、人よりも圧倒的に少ないので、現実的にはブルーライトの影響はごくわずかだと推測しています。

■蛍光灯は人と犬で見え方が全く異なる

ブルーライトは大丈夫?テレビや蛍光灯は?人工的な光が犬の目に与える影響
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テレビやスマホと異なり、蛍光灯は犬も常に影響を受けている人工の光の一つです。実はこの蛍光灯、筆者個人の考えとして、犬の目に多少なりとも影響があるのではないかと考えています。

蛍光灯は、1秒間に50回もしくは60回点滅することで光を発しています。人の目は、1秒間に50回の点滅を認識できないので、ずっと光り続けているように見えます。一方、犬の目は人よりも動体視力が非常に優れているため、より細かな動きを察知することができます。そのため、蛍光灯の50回もしくは60回の点滅を認識できると考えられているのです。

つまり、犬は蛍光灯の下では、常に目がチカチカした状態で過ごしていることになります。

これは私たちでもイメージできると思いますが、ずっと光がチカチカした環境で過ごしていると、当然眼精疲労など、目に大きな負担がかかってしまうことが予想されます。

■悪影響と断定されていなくても用心したい蛍光灯

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犬の目への蛍光灯の影響は、残念ながら研究データはありません。近年、獣医療はエビデンス(臨床結果などの研究成果)という科学的な根拠に基づいたものを提供することが求められていますが、そのためには、膨大な研究データが必要になります。しかし、そのようなエビデンスは、残念ながらまだまだ少ないのが現状です。

犬の人工光の目への影響についても、エビデンスと呼べるような科学的根拠は得られていません。しかし、エビデンスがない=悪い影響があるか判断がつかない、ということですので、悪影響が考えられそうなものに対しては、用心するに越したことはないと考えます。

■日ごろから愛犬の目のケアを心がけましょう

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犬の目のケアは、ドライアイなどがあれば、目薬を常備薬として使っても良いでしょう。また、目が健康な犬であれば、良質なサプリメントが目のケアに役立つ可能性もあるでしょう。サプリメントについては、目の病気が見られてからではなく、元気なうちから摂取することでより継続的なケアに繋がります。

テレビやスマホから発せられるブルーライトなどの人工光が、犬にどのような悪影響があるのかは分かっていません。その一方で蛍光灯は少し目に負担をかけている可能性があります。

そういう状況の中で、目のケアは元気なうちから始め、良質なサプリメントの摂取をおすすめします。

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【参考】

※ ブルーライトとは | ブルーライト研究会

【画像】

※ Hannamariah,Zivica Kerkez,Alexander_Evgenyevich,Inna Astakhova,Juice Team / Shutterstock

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