わんちゃんやねこちゃんが一生を通じて、ケガや病気を避けて通ることはなかなかできませんよね。病気といっても短期間で回復できるものから、慢性的なもの、命にかかわるものまでいろいろあります。
そこで今回は、病気やケガをした場合に、飼い主さんだからこそできることについてお話したいと思います。
■体調はどこでわかるの?
言葉を話すことができないわんちゃんやねこちゃんの体調は、飼い主さんの観察で判断するしかありません。基本的には、日常の動作が見られるかどうかです。
(1)食欲・元気
いつもの量のフードを食べ、喜んで遊びますか? 特にわんちゃんは、散歩の時や飼い主さんの帰宅時には、いつものように喜びますか?
(2)汚れ
天然孔(目、耳、鼻、口、肛門、泌尿・生殖器)は汚れていませんか?
(3)排泄
排泄物の状態と排泄の回数や仕方にも着目しましょう。排便や排尿に時間がかかったり、トイレ以外で排泄してしまったりすることはありませんか?
(4)痛み・かゆみ
抱かれるのを嫌がるようになったとか、触ると怒る場所などありませんか? 頻繁に体をなめたりかいたりしていませんか?
(5)歩き方・すわり方
不自然な歩き方をしたり、いつものおすわり姿勢がとれなかったりすることがありませんか?
(6)居場所
特にねこちゃんの場合、押入れの中やベッドの下に潜り込んで、出てこないことがありませんか?
■様子をみる?受診する?
わんちゃんやねこちゃんの具合が悪いと気づいたとき、動物病院へ連れていこうか様子をみてもよいのか、迷ったことはありませんか? 受診をお勧めする判断の目安をお伝えします。
・症状が2つ以上あるとき
下痢と嘔吐がある、食欲がなくて好きな散歩にも行きたがらないなど。
・症状が1つでも、1日に何回もくり返すとき
・症状は1日1回でも、数日間続くとき
・便、尿、嘔吐物に血液が混ざっているとき
・症状が激しいとき
ケガをして出血がなかなか止まらない、ぐったりしている、痙攣・発作をおこしている、呼吸が苦しそう、痛みが強いなど。
■動物病院での診療
(1)インフォームドコンセント
動物病院では獣医師が診察の結果を説明して、飼い主さんの希望も取り入れて、わんちゃんやねこちゃんにとって、一番望ましい治療方針を決めていきます。
(2)セカンドオピニオン
診療方針について、他の獣医師に相談することもできます。
(3)高度医療
わんちゃんやねこちゃんも人の医療なみの精密検査や高度医療が受けられるようになりました。しかし、わんちゃんやねこちゃんには公的な保険がない(民間の保険はあります)ため、多くは高額な医療費の負担が伴います。
大切なわんちゃんやねこちゃんの病気については、飼い主さんもいろいろ調べて知識を持ちましょう。また、獣医師にすべてを任せるのではなく、説明に納得してから治療を進めましょう。
大きな病気で決断が困難なこともあると思いますが、獣医師と飼い主さんがよく考え、家族と話し合って決めたことについては、わんちゃんもねこちゃんもきっと納得してくれると思います。
そして、家族の一員であるわんちゃんやねこちゃんを、毎日よく見て触ってください。飼い主さんの愛情が、わんちゃんやねこちゃんの健康管理に一番大切ですよ。
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