わんちゃんが社会で快適に生活する上で欠かせないのが“しつけ”です。しつけがうまくできていないと、トラブルが起きやすく、愛犬の存在が重荷になってしまうことも……。
今回は、しつけで困った経験をお持ちの飼い主さん、ペキパパさん、akkyさんに、しつけで困ったときにどう乗り越えたのかを伺いました!
■1:トレーナーの的確な指導で飼い主も成長できる
ペキパパさん&ぺキちゃん(ペキニーズ/2歳8ヶ月・男の子)
友人が通っていた獣医大学のオープンキャンパスで犬の訓練のデモンストレーションを見て以来、「犬を飼ったらトレーニングを受けさせよう!」と思っていたというペキパパさん。ペキちゃんを家族に迎えてすぐ、ドッグトレーナー探しを開始したそうです。
「ペキのワクチン接種が2回終わってすぐに、ドッグトレーナーさんを探し始めました。殆どのトレーナーさんは、ワクチン3回接種と狂犬病予防接種を終えていないとダメとのことで、断られました。
それでも諦めずに探して巡り会えたのが、現在お世話になっているトレーナーさんでした。海外では、ワクチン接種2回でも、外の地面に直接脚などが触れなければ問題ないとされていると聞きます。
ペキにはなるべく早い持期からトレーニングを受けさせたかったので、引き受けてくれるトレーナーさんが見つかったときは、とてもうれしかったです」
パピーの頃のペキちゃんは甘噛みがあり、それもトレーニングで改善できればと、ペキパパさんは考えていたそうです。
「パピーのときは歯が痒いと言われているので、ペキが甘噛みしていたのも、年齢的なことが関係していたのかもしれません。ただ、どうすれば甘噛みしなくなるのか、ペキに合う改善の方法にはどのようなものがあるのかがわかりませんでした」
トレーナーさんからのアドバイスで、ペキちゃんに「ダメ」と「グッド」を学ばせているうちに甘噛みしなくなり、ペキちゃんとのコミュニケーションが深まっていったそうです。
「ペキがコマンドを理解できたら大袈裟なくらいに褒めて、理解できないときは目を合わさないようにしました。また、名前を呼んで叱らないなど、日頃から気をつけています」
「トレーナーさんからの指導がなかったら甘噛みがもっとひどくなっていたのではないか」と、ペキパパさんは当時を振り返ります。
「犬のしつけを自己流でされている飼い主さんが多いと思いますが、ドッグトレーナーさんからの指導を受けると、犬だけでなく飼い主の成長にも繋がります。
パピー期を終え、成犬になった今でもレッスンを継続しているのは、ペキのためだけでなく、自分も飼い主としてもっと成長したいからです。
ドッグトレーナーさんは犬の良さを引き出し、絆の深め方や遊びについても教えてくれます。遊びは私が考えつかないような内容で、ペキに合う楽しいものを提案してくれました。ペキの特徴を活かしてあるので、ペキの学びにもなっていると思います。そしてなにより、私自身トレーナーさんのレッスンを通して、しつけの楽しさに触れ、ペキとの生活がより充実してきているのを実感しています。
トレーナーさんは、しつけの悩みに対してそれぞれの犬に合った的確なアドバイスをくださる心強い存在です。“素敵なドッグライフ”を過ごしたいとお考えの飼い主さんには、ぜひ、プロのドッグトレーナーさんのレッスンを受けられることをオススメします」
■2:ひとりで抱え込まずアドバイスを求めよう
akkyさん&ノンノちゃん(パピヨン/2歳1ヶ月・女の子)、シェリちゃん(ミニチュア・ダックスフンド/1歳・女の子)
仕事で家を空けている間、ノンノちゃんが寂しくないようにとシェリちゃんを迎えて、多頭飼育をスタートしたakkyさん。メス同士仲良くできるかと思いきや、連日、激しいバトルが繰り広げられたのだとか。
二頭の愛犬たちとの楽しい生活を夢に描いていたakkyさんの想いは、ノンノちゃんとシェリちゃんの激しいバトルに吹き飛んでしまったと言います。
「乱闘のような二頭の激しいバトルと、シェリのサークルにハウスさせたあとの夜鳴きと要求吠えに、当時はかなりストレスが溜まっていました。
また、シェリはサークル内で排泄物を踏みつけながら暴れるため、朝起きてからと仕事の帰宅後に、サークル掃除とシャンプーをするのが日課でした」
ノンノちゃんとシェリちゃんの相性が悪いのか、それとも別の理由があるのか、akkyさんは解決策を探っていきました。
「シェリのブリーダーさんからのアドバイスで、二頭が激しくバトルしている動画を撮影して見てもらったんです。すると、相手の行動を見た上でコミュニケーションを取っていることがわかりました。
そのため、飼い主が無理に介入するのは良くないというので、行き過ぎた行動があったときを除いて、口出しせずに見守っています」
シェリちゃんの要求吠えについては、パピー期からトレーニングをお願いしているトレーナーさんからのアドバイスが役立ったとakkyさんは言います。
「“犬からの要求に応えないことが大事”、というアドバイスをいただきました。シェリには、“吠えなくなったら、良いことや楽しいこと(ケージから出してもらえる、おやつをもらえる、褒めてもらえるなど)がある”のだと、根気強く学習させたのです。
すると、要求吠えが徐々になくなっていきました」
わんちゃんのしつけは、サポートしてくれる方の存在が大きいと、akkyさんは話してくれました。
「犬をしつけていると、スムーズにいかないことも多いし、壁にぶつかって悩むこともあります。私の場合、ブリーダーさんやトレーナーさんに、とても恵まれました。
特にトレーナーさんには、ノンノが子犬のころからお世話になっていて、シェリを迎えてからは要求吠えについてなどの相談に乗ってもらい、精神的に支えていただきました。飼い主の悩みに寄り添ってアドバイスしてくれる存在があったから、ノンノとシェリとの楽しい生活が送れているのだと思います。
しつけは、人と犬が幸せな時間を過ごす上で、とても大切なものです。現在しつけで悩んでいる飼い主さんも、苦労したことを笑って話せる日がきっと来ます。それを楽しみに、現在を乗り越えて欲しいと思います」
わんちゃんのしつけは、本を読んだだけではうまくいかないことが多いものです。自分だけではトレーニングが難しいと感じたら、愛犬と相性のよいドッグトレーナーさんを探して見てもらい、アドバイスしてもらいましょうね。
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