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【獣医師執筆】犬って泣くの?「涙」を流す理由と悲しんでいるときにする行動

牧口香絵

獣医師
牧口香絵

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【獣医師執筆】犬って泣くの?「涙」を流す理由と悲しんでいるときにする行動

わんちゃんの感情はとても豊かであることを、愛犬家の方であれば誰もが感じているかもしれません。筆者の経験からお話をさせていただくと、わんちゃんたちは私たちが持っているすべての感情を同じように持っていると思います。しかし、私たち人間とは五感の使い方が異なるがゆえにその感情表現が異なります。たとえば、わんちゃんは悲しいときに涙を流して泣くのでしょうか?

今回は、わんちゃんが泣いているときの気持ちや、その裏に隠れている目の病気についてご紹介したいと思います。

■涙の役割について

犬って泣くの?「涙」を流す理由と悲しんでいるときにする行動
出典:https://www.shutterstock.com/

わんちゃんの瞳を見ると、いつも表面が涙で潤っているのが分かります。私たち人間と同様に、わんちゃんの涙は目を守るために常に分泌されています。目にゴミが入ってしまったとき異物の排出を行うなど、涙は目を保護する大きな役割があると言えます。

目の表面に痛みが伴うような炎症が起こると、その刺激によっていつも以上に涙の分泌が増えることもあります。特に、目の大きなわんちゃんや、目が飛び出ているわんちゃんは目の表面が傷つきやすいので注意が必要です。

 

■わんちゃんが悲しみをあらわす状況としぐさについて

犬って泣くの?「涙」を流す理由と悲しんでいるときにする行動
出典:https://www.shutterstock.com/

私たち人間は、悲しいときや嬉しいときなど、気持ちが高まり情緒が動かされると涙を流しますが、わんちゃんの場合はどうでしょうか? わんちゃんは悲しいから涙を流すということは、医学的にはまだ解明されていないようです。

しかし、わんちゃんは”悲しい”という感情をもっている動物です。筆者が以前ご相談を受けたフレンチブルドッグのわんちゃんは、とても仲良しの同居犬が旅立ってしまった後、食事を食べなくなり、いつも窓際で突っ立ってボーとしていることが続いたそうです。筆者がそのわんちゃんにお会いしたときは、あばらが浮くほどかなり痩せてしまっていました。そのわんちゃんは確実に、愛する家族を失い喪失し悲しみを抱いているのを感じました。

それでは、わんちゃんが悲しみを感じるのはどのようなときでしょうか? またどのような行動表現をするのでしょうか? 筆者の経験からご紹介します。

わんちゃんが悲しみを感じるとき

・愛する家族と離れ離れになったとき

・仲良しのわんちゃん友だちと会えなくなったとき

・愛する家族が病気になってしまった、入院してしまったとき

・愛する家族に叱られたとき など 

悲しいときわんちゃんがする行動

・クンクン、ヒンヒンと鳴く

・食欲がなくなる

・活動レベルが下がりじっとして、うずくまる

・顔の表情が暗くなる など

 

■涙が出る時に考えられる病気

犬って泣くの?「涙」を流す理由と悲しんでいるときにする行動
出典:https://www.shutterstock.com/

いつもより目を細めていたり、目が充血しているときなどは、目に何かのトラブルがある可能性があります。では、涙がいつもよりも多く分泌しているときは、どのような原因や病気が考えられるでしょうか?

・目に異物が入ってしまっている

毛やゴミ、虫などの異物が目に入ってしまったため、異物を排出しようと涙の分泌が多くなります。異物が除去されれば涙の量は正常に戻ります。

・逆さまつげなどで刺激を受けている

逆さまつげにより常に目の表面が刺激を受けているためや、草や木など何らかの刺激物で目が傷つき、痛みや炎症を伴うために涙の分泌が多くなります。傷が深い場合、または細菌感染をしている場合は点眼薬など治療が必要になります。

・涙を排出する管の不調

余分な涙は鼻涙管と呼ばれる目と鼻を繋いでいる管によって流れていきますが、この管が詰まってしまうと目から涙の分泌が多くなってしまいます。

わんちゃんは感情を、しぐさや鳴き声、顔の表情で上手に表すことが得意です。そして、私たちと同様に一人ぼっちになってしまうことで、多くの子が寂しさや悲しさを感じます。

私たちのようにボロボロと涙を流して泣くことは少ないですが、もしいつも以上に涙がたくさん出ていたら目のトラブルがあるかもしれません。日頃から涙の量、色、においなどチェックしておくと安心ですね。

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※ 本サイトにおける獣医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。

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