わんにゃとの暮らし

成犬のお悩み3位トイレ問題、2位無駄吠え、1位は…?よくある成犬のしつけお悩みトップ3

白井春佳

獣医師
白井春佳

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成犬のお悩み3位トイレ問題、2位無駄吠え、1位は…?よくある成犬のしつけお悩みトップ3

筆者は、獣医行動診療科での診察以外にも、動物愛護協会での「しつけ相談員」を担当しています。病院で診察するほどではないが、疑問に思っているというようなご相談が多いのですが、その中でもよく受ける相談3つについて、筆者が考える簡単な対応方法も含めながらご紹介します。

■3位:室内でのトイレトレーニング

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出典:https://www.shutterstock.com/

成犬の場合、トイレの失敗というよりは、「室内で排泄しなくなった」「病気になった時や老後になったときが心配」などのご相談が多いです。お散歩にでかけるようになると、お外でしか排泄しなくなったので、将来を考え不安になる方が多いようです。成犬のトイレトレーニングを成功しやすくするポイントを3つお伝えします。

(1)トイレ間隔を把握する

トイレトレーニングの大切なポイントは、成功体験を作っていくことです。そのためには、わんちゃんがどんなタイミングで排泄しているのかを把握しておく必要があります。

成犬は子犬とは違い、排泄回数(つまりチャンス)の回数が少なく、限られたチャンスで成功させていくことが必要になります。排泄記録をつけることで、おおよその時間などは把握できるようになります。

(2)好みの排泄場所を研究する

お散歩中に、いつもどんな場所・素材で排泄することを好んでいるのかを観察してみましょう。草の上であれば、長い草? 短い草? それともだれかのおしっこの臭いがついている場所? いつも足を上げている? など、できるだけ細かくリサーチしてみましょう。疑似的な環境を自宅のトイレで演出するためのリサーチとなります。

(3)排泄したくなるようなトイレを作る

(1)(2)のリサーチが終了したら、わんちゃんにとって魅力的なトイレを作ってみましょう。最終的にはトイレシーツで、と考えている飼い主さんが多いかもしれませんが、トイレシーツは隠れていてもOKです。まずは室内で「排泄したい!」という状況を作りましょう。

たとえば、ペットボトルで"疑似電信柱”を作ったらそこに排泄した子や、ダンボールで壁を作ったら排泄した、室内に草を敷いたら排泄したなど……好みはさまざまなようです。

■2位:外の刺激に対して吠える

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出典:https://www.shutterstock.com/

住宅密集地にお住まいの飼い主さんにとっては、愛犬の吠え行動が気になったり、近所からの苦情に直面するような場面も少なくないはず。また、吠えは地域差もある行動だと思います。今回は、主に外の刺激に対して吠えているような状況について、その理由と応急処置的対応について2つご紹介します。

(1)体力が有り余っているから

特に都心になると、体力が発散できていない子も多いようです。まずは、運動量が不足していないかどうか確認してください。運動への欲求を満たしてあげることが必須となります。

(2)刺激が近すぎるから

外に繋いでいる、道路に近いお部屋にいるなど、刺激から近すぎることで、どうしても反応しやすい環境であることがあります。わんちゃんのいる場所を見直していただき、変更できる部分を見直してみてください。カーテンをする、部屋を変更する、居場所の位置を変更することだけで、吠え行動が減少するケースはたくさんあります。

 

■1位:飼い主さんやお客さんに噛みつく

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噛みつく行動についてのご相談はとても多いです。この行動に関しては、わんちゃんと飼い主さん、お互いの生命維持にも関わる重要な問題となります。攻撃行動については、専門家にしっかりと相談すべき問題だと感じています。専門家に相談するまでの応急処置について2つご紹介します。

(1)噛まれる状況を回避する

わんちゃんに噛まれる状況を書き出してみてください。回避できる対応は回避しておきましょう。攻撃行動は、やればやるだけ学習が進み、悪化してしまいます。

(2)身体的疾患のチェックをする

意外だと思われるかもしれませんが、攻撃行動は疾患や体調も関与していることがかなりあります。疾患が全ての原因でなかったとしても、体調が悪いことで、わんちゃんはイライラが増えていたり、違和感を覚えたりしていることもあります。まずは獣医師に相談されることをおすすめします。

 

ご紹介した内容は、ほんの一部になります。その子に合った方法をしっかりと確認していくことが、解決の近道です。「こんなことを相談してもよいのかな……?」と感じてしまうこともあるかもしれませんが、ぜひ動物病院や専門家に早めに相談し、早期に対応を行ってくださいね。

※ 本サイトにおける獣医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。

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