わんちゃんの鳴き声と言えば「ワンワン」が一番に出てくると思いますが、実は鳴き声にもさまざまなタイプがあります。私たち人と違ってわんちゃんは言葉を話せません。鳴き声を理解して、その鳴き声にどんな気持ちが込められているのか考えてみましょう。
■大きな声で「ワンワン」と鳴く
警戒しているときや興奮しているときにわんちゃんは「ワンワン」と大きな声で鳴きます。警戒している時以外は嬉しいことや楽しいことに興奮していると考えられます。また、「ワンワン」と鳴くと要求が通ると学習してしまったわんちゃんは、要求鳴きをするようになります。
■高い声で「クゥーン」「キューン」と鳴く
「クゥーン」や「キューン」というような鳴き声で飼い主のそばに来るときは、甘えたい気持ちやおねだりの感情でいっぱいのときです。例えば、遊んでほしい、撫でてほしい、ごはんがほしいときなどに鳴いておねだりをしてきます。
■「クーン」と鳴く
高く「クーン」と鳴く時は飼い主に対して服従している気持ちですが、弱い「クーン」は不安や恐怖の時です。苦手なものや初めてのものに対して不安を感じている時に怯えた様子で弱々しく鳴きます。また、どこかに痛みがある時も「クーン」と鳴く時があるため、わんちゃんの体に変わったところがないか確認しましょう。
■低い声で「ウー」「ガウー」と鳴く
低い声で「ウーウー」「ガウウー」などとうなるときは、おもに攻撃や威嚇のサインです。尻尾を下げている場合は、攻撃態勢に入っているので、刺激しないようにしましょう。
また、楽しく遊んでいるときにも「ウー」と鳴くこともあります。遊んでいる時に夢中になってはしゃぐように飛び跳ねたり、上半身を低くして伏せのような動きをしているときにこの声が出ていれば、遊びに夢中で興奮しているサインと考えられるでしょう。おもちゃなどを咥えながら「ウー」「ガウー」と鳴いている時は、「これな自分の物だ」とおもちゃに執着しているときです。あまりに執着が強い場合は咬まれてしまうこともあるため、そんな時はしつけの見直しも必要になります。
■突然「キャン」と高い声で鳴く
わんちゃんが痛いと感じた時に「キャン」と鳴き声をあげることが多くあります。わんちゃんが近くに居ることに飼い主が気付かず足を踏んでしまったり、転んでどこかに体をぶつけてしまったときなどに痛みを感じて鳴きます。わんちゃんの様子をよく見て普段と違う様子であれば早めに獣医師さんに診てもらいましょう。
また、わんちゃんが不安や恐怖を感じているときにも「キャン」と鳴くこともあります。例えば雷の大きな音に恐怖を感じた時などにこの鳴き方をすることが多いようです。わんちゃん同士のケンカなどで「キャン」と鳴いて体制を低くしている様子であれば「降参」を意味しています。
「キャン」にはこの3つのパターンが考えられるため、わんちゃんの様子をよく見るようにしてくださいね。
わんちゃんの鳴き声には様々な理由があり、鳴く頻度には個体差もあります。わんちゃんは鳴く動物ですが、よく言われている「無駄吠え」は、人から見ると「無駄吠え」ですが、わんちゃんにはちゃんと意味があります。生活を共にする上でよく鳴いて困る場合は、わんちゃんが何を意味して鳴いているのかを考え、対応していくことが大切です。
例えば、ごはんやおやつなどの要求吠えには、我慢させるしつけが有効です。わんちゃんが要求吠えをしても一切応じずに、無視を貫きましょう。飼い主も根気が必要になりますが、わんちゃんも自分の要求が通らないことが分かると、吠えるのをやめるようになります。
わんちゃんがなぜ鳴いているのか理由が分かれば、正しいしつけや対策を行うことができます。わんちゃんの気持ちをより深く理解し、共に幸せに過ごせるようにしましょう。
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