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愛犬が行方不明になったらどうする!? 対処法を「ペット探しのプロ」が解説

マルヤマミエコ

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愛犬が行方不明になったらどうする!? 対処法を「ペット探しのプロ」が解説

普段は飼い主さんの側から離れないわんちゃんも、不測の出来事が起これば、その場から離れて行方不明になってしまう場合もあります。

わんちゃんはどのような時に行方不明になるのか、また、もしもの時の対処法はどうすればよいのでしょうか。そんな疑問を、今回はペット探偵の『ジャパンロストペットレスキュー』にお話を伺いました。

■犬が行方不明になる原因とは

愛犬が行方不明になったらどうする!? 対処法を「ペット探偵のプロ」が解説
出典:https://www.shutterstock.com/

わんちゃんが行方不明になるには、いくつかの原因があります。なかには、予測しておけば防げることもあるので、どんな時に犬が逃げやすいのかを知っておきましょう。わんちゃんがいなくなる原因と理由について、家と外に分けて考えてみました。

(1)家の場合

窓や網戸が開いている、または、玄関の開閉時に出て行ってしまうことも少なくありません。窓や網戸は、開け放した状態にしないこと。玄関の扉の開閉時は、犬が周囲にいないか必ず確認しましょう。

(2)外の場合

散歩中に飼い主さんがリードを離してしまった、花火や雷の音に驚いて逃げてしまうなどが考えられます。また、リードや首輪のトラブル、キャリーバッグの故障、その犬の世話に慣れていない人が逃がしてしまう、旅行中に環境の変化に戸惑って逃げてしまう場合もあります。

■ポスターとチラシ、新聞折込が有効

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愛犬の行方が分からなくなったら、直ぐに捜索を始めます。まずは、愛犬がいなくなった地域の役所に連絡します。警察署や保健所など連絡が必要なところを聞き、速やかに連絡しましょう。

わんちゃんは短時間でかなりの距離を移動するので、愛犬が行方不明になった地域の警察署だけでなく、隣接する警察署にも連絡を入れておくことを忘れないでください。

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出典:ジャパンロストペットレスキュー

ポスターとチラシは、わんちゃんの捜索に有効です。「探しています!」などのタイトルを付け、失踪時にいちばん近い姿(失踪時に着用していた洋服、リード、首輪、ハーネスを身につけたものがあると良い)の写真を使用し、わんちゃんの名前、体の特徴、飼い主さんの連絡先などを記します。

ジャパンロストペットレスキューでは、3日間の捜索でポスター300枚とチラシ1,500枚を掲示と配布、ポスティングします。新聞の折り込みチラシも、多くの人の目に留まるので効果的です。

わんちゃんは行動範囲が広く、小型犬でも1日に2〜3km移動する場合もあるので、チラシやポスターによる情報が頼りになります。夜間に行方不明になった場合、チラシは翌朝までに投函するのがベストです。そうすることで、通勤や通学、買い物などで外に出た際に、わんちゃんを見掛ければ連絡をくれる可能性が高まります。

わんちゃんの捜索に、ツイッターやフェイスブック、迷子の犬猫掲示板などを使用する場合。かなり拡散されないと、情報が入ってこないかもしれません。

・ポスター掲示

ペットショップ、動物病院、スーパーマーケット、個人商店など、人が集まる場所に掲示をお願いしましょう。コンビニや量販店は経営形態によってはNGの場合もあるので、聞いてみるのが良いでしょう。電信柱への掲示は条例に違反するので、絶対に行わないようにしてください。

・チラシ配布

わんちゃんの散歩中やジョギング中の人、役所周辺、公園などの人が集まる場所で配布します。その他に、郵便配達員、宅配便の配達員、生協の配達員など外回りをしている人に配るのが有効的です。また、少し離れた場所から人が訪れるので、ガソリンスタンドにもポスター掲示とチラシ配布をしておくことをおすすめします。

■先入観を捨てて捜索しよう

愛犬が行方不明になったらどうする!? 対処法を「ペット探偵のプロ」が解説
出典:ジャパンロストペットレスキュー

「ウチのコは家を知っているから戻ってくるはず」と思っている飼い主さんがいますが、わんちゃんは行方不明になったら自力で戻ってくることは多くはありません。

臆病なわんちゃんほど逃げる傾向にあります。興奮やパニック状態になっている場合は特に、追いかけると逃げてしまいます。

わんちゃんによっては、車道を走る、これまで行ったことがない場所に逃げている可能性もあるので、「まさかこんな場所はいかないだろう」という先入観を捨てて探してください。

・用水路や側溝もチェック

コーギーやダックスなど足の短い犬種や小型犬の場合、用水路に落ちる、もしくは側溝にはまっているかもしれません。また、リードや首輪、ハーネス、洋服を着用したまま行方不明になった場合、着用物が木などに引っかかって身動きが取れなくなっていることも考えられます。

・役割を決めて担当範囲を捜索

わんちゃんは移動しているため、一人で探すのは難しいです。家族や友人にも捜索の協力を依頼しましょう。徒歩、自転車、バイク・車というように、担当を分けて捜します。徒歩は行方不明になった所を中心に半径500m以内、自転車は半径500mから2km、バイクや車は2km以上の地域を探します。

■リードやキャリーは使用前に点検を

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出典:ジャパンロストペットレスキュー

わんちゃんは飼い主さんがいない状態で歩いていると目立つので、保健所に連絡が入ったり、住民に保護されていたりすることもあります。その場合、小型犬や中型犬は保護されやすいですが、大型犬は保護されにくい傾向にあります。

わんちゃんは外出時に行方不明になることが多いので、リードや首輪などはデザイン性よりも機能性を重視すること。ゴム素材を使用した、グリップがよく効くものがよいでしょう。念のために、散歩の時には替えリードを持って出かけるのがgood。また、キャリーバッグが故障していないか、使用前に必ず確認してください。

いかがですか?

わんちゃんの行方不明は、飼い主さんのマナー違反が原因となって起こることもあります。愛犬を危険な目にあわせないためにも、十分に注意して行動しましょうね。

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【取材協力】

※ ジャパンロストペットレスキュー

【画像】

※ ジャパンロストペットレスキュー

※ Africa Studio, Sundays Photography, Jess Wealleans / Shutterstock

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