※2021年3月26日情報更新
飼い主のみなさん、愛犬愛猫の保険に入っていますか? わんちゃんやねこちゃんと暮らしている人なら、1度は考えたことがあると思います。
そこで今回は、獣医師の筆者がわんにゃの保険について解説します。
■そもそも保険とは?
世の中には様々な保険があります。大きく分けると、公的な保険と個人で加入する保険があります。公的な保険とは日本の社会保障制度の一つで、病気やケガ、事故、失業、老後の生活などのリスクに備えて、国民の生活を保障するために設けられた保険制度です。
日本の場合、医療にかかわる公的保険については、会社勤めの人なら健康保険、自営業者・短時間労働者・無職の人などは国民健康保険に加入しています。病気やケガをしたときにかかる費用の一部が負担されたり、支給されたりするものです。
では、個人で加入する保険はどうでしょうか? がん保険、生命保険、傷害保険、建物保険などなど様々な保険があります。みなさんも個人的に何かの保険に加入されているのではないでしょうか。
■犬猫の保険の現状
現在国内には犬猫の保険を扱う企業が10数社あります。また、加入率は約10%と言われています。海外を見てみると、英国では30%、北欧では60%と言われています。海外と比べると、日本はまだまだ加入率が低いのが現状です。
■犬猫になぜ保険が必要?
近年、獣医療の進歩は目を見張るものがあります。この20年間でCT、MRIをはじめとした高額検査機器、治療機器を、多くの動物病院に導入してきました。
それに伴い、治療費も高くなってきています。動物の場合、人のような公的保険制度がないため、飼い主さんが負担する治療費は、飼い主さん自身の生活を苦しめることになりかねない場合があります。
そのため、高額な治療費の一部を保険により支給するシステムは、飼い主にとっても動物にとっても大変メリットがあると言えます。
■保険の具体的なメリット
例えば、わんちゃんの白内障手術は、手術料だけで一眼30~50万円かかります。この額は、一般サラリーマンの1ヶ月分の給料に相当します。保険を使うことにより、手術料の半分以上(場合によっては全額)が支給されれば、飼い主さんにとってはとてもありがたいですよね。
■保険の具体的なデメリット
しかし、保険というものはメリットばかりではありません。病気をしなくても月々一定額の保険料を支払わなければなりません。また、病気の種類によっては保険金が支払われない場合があります。
保険に加入する場合、どのような病気に対して保険が適用されるのかを十分に調べておく必要があります。さらに、10歳以上になってくると、加入できる保険も少なくなってきます。
これらのメリット、デメリットをよく調べた上で保険に加入する必要があります。かわいいペットが病気になったときのため、また飼い主さんの経済的負担軽減のために、保険は今後益々必要となると思います。
わんにゃの飼い主さんは、これを機会に保険について考えてみてはいかがでしょうか?
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【参考】
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【画像】
※ Gladskikh Tatiana, Budimir Jevtic, Monika Wisniewska, Liliya Kulianionak, vvvita, Happy monkey / Shutterstock
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