※2024年3月2日情報更新
飼い主さんは、毎日愛犬のために、食事の世話、トイレの処理、散歩、遊び、ブラッシングなど、いろいろなことをしてあげていますよね。しかし、トイレの処理だけは“臭い”、“汚い”、“いやだなあ”と思うことがあるかもしれません。
そこで今回は、わんちゃんが何歳になっても続けなければならないうんちの処理について、筆者の経験に基づいて解説いたします。
■うんちの処理はすぐにした方がよい?
うんちの処理は大変かもしれませんが、下記の理由により、うんちを見つけたらできるだけ早く片付けましょう。
(1)不衛生である
わんちゃんがうんちを踏むと、足や体が汚れてしまいます。臭いもしますし、ハエが飛んでくることもあります。
(2)食糞症のきっかけになるかもしれない
退屈したわんちゃんが、うんちをおもちゃにして遊んだり、食べたりすることがあります。
(3)トイレ以外の場所でうんちをするようになるかもしれない
わんちゃんは一般的に、自分の住んでいる場所を汚したくない動物であると言われています。そのためトイレが汚れていると、他の場所で排泄する場合があります。
■犬はどんなときにうんちがしたくなる?
一般的に、朝起きたとき、食事のあと、遊んだり運動したりしたあとなどに、うんちをしたくなることが多いのではないでしょうか。
■すぐにうんちを片付けられないときはどうする?
(1)夜中の場合は?
下痢などをしているというわけでなければ、わんちゃんのトイレのために飼い主さんが夜中に起きて片付ける必要はないと思います。飼い主さんの就寝前や起床後に、わんちゃんのトイレをチェックしてあげるのがよいでしょう。
(2)長時間の留守番時は?
飼い主さんが日中留守がちな場合などは、トイレの面積を大きくしたり、トイレを2ヶ所に設置したりする方法もあります。消臭効果のあるペットシーツを利用するのもよいでしょう。
■うんちは散歩のときにすませるべき?
排泄は散歩のときに済ませるという習慣が、室内犬でも多くみられます。しかし、室内のトイレで排泄ができると、飼い主さんにとってもわんちゃんにとっても良いことがたくさんあります。
・悪天候のときに、散歩に行かなくてすむ
・飼い主さん、またはわんちゃんの体調不良のときに、無理に散歩に行かなくてすむ
・高齢犬になったときも、室内のトイレで排泄できたほうが負担は少ない
・排泄を済ませてからの散歩であれば、道路や公園で排泄の気をつかわずにすむ
・わんちゃんは留守番時でも、排泄を我慢しなくてすむ
わんちゃんのトイレの処理は、わんちゃんを飼っている限りずっと続ける必要があります。大変かもしれませんが、 うんちの様子を毎日見ることは大切な健康チェックにもなります。健康であれば、いつもの食事からは色・臭い・量など一定のうんちが出るはずです。愛犬のために、毎日のうんちの様子を見ながら、いつも気持ちよく使える清潔なトイレにしてあげて下さいね。
※ 本サイトにおける獣医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。
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【参考】
※ 森裕司・武内ゆかり・南佳子(2012)『動物行動学』インターズー
【画像】
※ Gladskikh Tatiana,Masarik,Jaromir Chalabala,Julia Zavalishina,ThamKC / Shutterstock
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