わんにゃとの暮らし

大型犬と小型犬、同時に飼っても大丈夫?大きさの違う犬の多頭飼いをするときに注意したいこと5つ

高橋身和

獣医師
高橋身和

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大型犬と小型犬、同時に飼っても大丈夫?大きさの違う犬の多頭飼いをするときに注意したいこと5つ

大きいわんちゃんと小さいわんちゃんを一緒に飼って暮らしてみたいと思ったことのある方は多いのではないでしょうか? 大型犬、小型犬ではもちろん体格も違いますが、それぞれ魅力も違います。今回は、筆者が考える一緒に室内飼いをするときに気をつけていただきたいことをお伝えします。

■1:個々のお部屋を用意する

大型犬と小型犬、同時に飼っても大丈夫?大きさの違う犬の多頭飼いをするときに注意したいこと5つ
出典:https://www.shutterstock.com/

多頭飼育をする際には必ず、わんちゃん一匹に対し個々のお部屋としてケージを用意してあげましょう。

大きさの目安として、一般的に体長の約3倍の横幅が良いと言う方が多いようです。ケージ内には給水器のほか、トイレ・ベッドなども設置するので、楽にUターンや伏せができる広さが好ましいです。また、ケージの高さはわんちゃんが越えられない高さを目安に選びましょう。

大型犬でケージの用意が難しい場合は、サークルを利用してもよいでしょう。

 

■2:先住犬を優先する

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わんちゃんもヤキモチを妬いてしまいます。わんちゃんは飼い主さんの事を親のように慕っていますので、あとからきた子ばかりを優先してしまうと、わんちゃん同士の関係性が悪くなってしまいます。

ご飯や遊ぶときなど、先住犬を優先してあげた方がわんちゃん同士の関係性も良好に築かれます。

 

■3:年齢の違いを理解する

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たとえば、シニアになっている先住犬がいるお宅で子犬をお迎えする場合、一緒に遊ばせる際はシニアの子が疲れすぎないように、飼い主さんが時間のコントロールをしてあげましょう。もちろんシニアの子にも遊びは必要ですが、子犬との体力差もあります。ある程度のところで、子犬はケージに入れおもちゃを与えるなど一匹で遊ぶ時間を設けることで、一匹でも落ち着ける練習にもなります。

 

■4:体格差の違いを理解する

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大型犬のわんちゃんの方が、一般的にエネルギーをたくさん発散させてあげる必要があります。日々のお散歩も、小型犬のわんちゃんに比べると長時間必要になってきます。エネルギーの発散不足が起こってしまうと、家具を破壊してしまうなどいわゆる問題行動に繋がることもあるので、しっかりと発散させてあげましょう。

お散歩だけではなく、考えさせるトレーニングをすることもわんちゃんのエネルギーを使うのでおすすめです。食いしん坊の子なら、知育玩具を使用しておやつを与えながら頭を使うトレーニングでエネルギーの発散を促すこともおすすめです。

■5:快適な室内環境を作る 

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人が快適に過ごせる環境なら特に気温や湿度に神経質になる必要はありませんが、体温調節が苦手な高齢犬や、小型犬でシングルコートや短毛種の場合は寒さが苦手な事もあります。飼育する犬種でそのような特徴の違いがある場合は、洋服を着せてあげたり、ベッドに湯タンポを入れてあげたりするなど快適に過ごせる工夫をしてあげましょう。

また、短頭種と呼ばれるお鼻の短いフレンチブルドッグやパグのような犬種は暑さにとても弱く、熱中症になりやすいですし、熱中症を発症してしまうと命の危険もあります。もし、一緒に飼育している場合は、暑さに弱いわんちゃんにお部屋の温度を合わせ、寒がりのわんちゃんにはお洋服を着せるなどしてあげましょう。

 

わんちゃんを多頭飼育するのは大変ですが、楽しみも増えます。大型犬はアウトドアでの楽しみの幅も広がりますし、小型犬はお膝にちょこんと乗って甘えてくるなど、それぞれに魅力はつきません。

犬はもともと社会性の高い動物なので、一頭だけで飼育しているときとまた違った魅力に出会えるのではないでしょうか。

※ 本サイトにおける獣医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。

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