わんちゃんと一緒に暮らしている方のお悩みの中で、トイレに関することが多くあります。トイレ以外の場所で粗相をしたり、せっかくトイレシートまで行っているのになぜかはみ出てしまうといったトイレにまつわるお悩みをよく聞きます。
もともとわんちゃんは決まった場所で排出する習慣はありません。しかし、一緒に生活する私たちにとっては決まった場所で排出してもらわないと困ってしまいますね。わんちゃんと暮らしていくためには、トイレの場所をきちんと教えてあげることが大切です。そこで今回はわんちゃんと心地よく暮らすために「トイレトレーニング」についてお話しします。
■基本のトイレトレーニング
トイレトレーニングはわんちゃんをよく観察して、排泄前の行動(サイン)と排泄の時間(タイミング)をつかむことがポイントです。わんちゃんの行動を記録することで、排出のタイミングがわかってきます。
トイレの場所を覚えるために、成功したら誉めてあげごほうびをあげると効果的です。広い場所にいきなりトイレシートを敷いてもわんちゃんはわからず失敗してしまいます。失敗を繰り返すとトイレの場所を覚えにくくなるため、はじめはケージの中全部にシートを敷いてどこでしても成功するようにしましょう。
1.サークルなどに置いたトイレで排泄させてから、サークルから出して遊ぶこと。サークルという限られた中で、確実にトイレの上で排泄を成功させましょう。
2.サークルから出してからは目を離さず、排泄をしそうな時間になったらサークルに戻しましょう。
3.サークルのトイレシーツの上で排泄を成功させる、サークル外では失敗させない、を繰り返しましょう。トイレシーツの上で排泄する確率を100%に近づけるのがポイントです。
■たまにトイレ以外の場所で粗相をする場合
ほとんどがトイレで排出ができるようになり、飼い主さんも「トイレトレーニングは終了」と思っていても、ときどき粗相をしてしまう。こんなときはまだトイレの場所をしっかりと覚えていないのかもしれません。何日も成功する日が続くまで、褒めてご褒美をあげることは続けて行いましょう。
■同じ場所で何度も粗相をする
何度も同じ場所で粗相をする時は、わんちゃんにとってその場所がトイレだと思っている可能性があります。可能であればその場所をトイレにすることで解決しますが、トイレの場所を変えられない場合は、その場所で粗相をしないように、しっかりと匂いをとって、物を置いたり柵をして入れないようにしましょう。
■トイレトレーニングはいつから?
トイレトレーニングは、わんちゃんを迎えたその日からがスタートです。わんちゃんを迎えた数日間は、集中的にトイレトレーニングするのが理想です。愛犬のトイレトレーニングがうまくいかず粗相を繰り返す場合は、もう一度排出の記録をとってみましょう。最初にとった記録とは違う習慣ができているかもしれません。
粗相した時は、騒がず、叱らず、声掛けなどもせず、黙々と片付けてください。排泄する度に叱られるとわんちゃんは、飼い主を怖がってしまい、隠れて排泄する可能性も出てきます。叱ることは、どんどん正しいトイレを覚えられなくなるので控えましょう。
トイレでの失敗があると、臭いや片付けなど飼い主にとってストレスになります。わんちゃんがトイレをちゃんと覚えると、お互いが快適に過ごすことができ、また一緒にお出かけできる範囲も広がります。排出記録をつけ、根気よくおこなってくださいね。
【関連記事】
※ これだけはやっちゃダメ!昔の常識は通用しない「犬の間違った飼い方」3つ
※ 子犬にワクチンはいつ接種する?種類は?獣医師がワクチンの疑問を徹底解説
戻る
みんなのコメント