※2021年1月5日情報更新
これから秋に向けて毛が生え変わる“換毛期”にあたるため、わんちゃんの抜け毛やブラッシングの頻度も増えるものです。抜け毛はお手入れ後に即、捨ててしまう方も多いかと思いますが、実は楽しく再利用することもできます。
では、一体どんな再利用法があるのでしょうか? 詳しくチェックしていきましょう!
■特に毛が抜けやすい犬種とは?
換毛期は気温に適した被毛に生え変わるため、どのわんちゃんも抜け毛の量が増えます。しかし、中には特に毛が抜けやすい犬種も存在しています。
(1)ビーグル
短毛種であるビーグルは、あまり毛が抜けないイメージをもたれることが多いもの。しかしアンダーコート(皮膚の一番近くに生えている毛)とオーバーコート(被毛の外側を覆うように生えている毛)を持つダブルコートの犬種なので、抜け毛は多くなります。
(2)ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークもダブルコートの犬種で、アンダーコートが密生しているため抜け毛が多くなりやすいといわれています。
コーギーは、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークとウェルシュ・コーギー・カーディガンの2種類に分類されますが、どちらもダブルコートであるため、抜け毛の量は多いでしょう。
また、被毛の長いコーギーの“フラッフィー”はより毛が抜けるので、定期的にシャンプーを行うなどのケアが必要になります。
(3)柴犬
日本犬の中でも人気度が高い柴犬は、意外と抜け毛が多い犬種です。ダブルコートである柴犬は特に春と秋の換毛期に大量の抜け毛が見られるでしょう。
そのため、飼い主さんの中には被毛をカットして、抜け毛を減らそうと考える方もいるかもしれません。
しかし、そもそも抜け毛の原因となっているのはアンダーコートなので、表面の被毛を切ることは対処法にはなりません。
こちらもブラッシングやシャンプーを定期的に行うことで対処していきましょう。
(4)ゴールデン・レトリバー
大型犬らしい温厚さを見せてくれるゴールデン・レトリバーは、人気が高い犬種のひとつです。
しかし、換毛期以外にも大量の抜け毛が見られるため、シャンプーは月に1~2回行う必要があります。
またブラッシングのときは、まずスリッカーでしっかりとアンダーコートをとかすことがポイントです。
■抜け毛を再利用して作る意外な作品3つ
抜け毛は大好きなわんちゃんの一部でもあります。だからこそ、わんちゃんを身近に感じられるような再利用を実践してみましょう!
(1) フェルト作品
工作が苦手な方でも手軽にチャレンジできるのが、わんちゃんの抜け毛を使った“フェルト作品”です。
フェルト作品を作るときは、抜け毛に市販されている羊毛フェルトを混ぜるのもよいでしょう。羊毛フェルトは専用のニードル針で刺しながら形を作っていくため、下に敷くスポンジマットも必要になります。
慣れてきたら解説が丁寧な『犬毛フェルトの本』(たかむらさとみ/グラフ社)を参考にし、愛犬のマスコットなどを制作してみましょう。
また、初心者さんは“フェルトボール作り”から慣れていくのもおすすめです。柔らかいフェルトボールは、わんちゃんのおもちゃにもなります。多数制作するときは、大きさを変えたり、中に鈴などを入れたりして変化をつけてみましょう。
ただし、フェルトボールを誤飲してしまうわんちゃんもいるので、飼い主さんがいるときに遊ばせるようにしてくださいね。
(2)セーターやマフラーを編もう
「大好きなわんちゃんの温もりをいつも感じていたい」そんな方は、犬毛を使ってセーターやマフラーを編んでみましょう。
犬毛をどう紡ぐか分からない方は『いぬけいと―大好きな犬の毛をつむいで編む』(青山出版社)を参考にしてみるとよいですよ。愛犬の毛を身にまとえば、ペアルック気分を楽しむこともできます。
また、人間用のアイテムだけでなく、わんちゃん用の洋服を犬毛で制作するのもよいでしょう。シングルコートのわんちゃんは寒さに弱いので、犬毛の洋服は防寒対策としても役立ってくれるはずです。
(3)筆
専用の業者さんの手によって、わんちゃんの抜け毛をオンリーワンの“筆”に活かすこともできます。ペットの毛を使用した筆はメモリアルグッズとしても人気で、少量の抜け毛でも制作できます。
ただし、業者によっては長さや量に条件が設けられているため、あらかじめホームページなどで詳しく調べておきましょう。
■抜けた毛を使うメリットとは?
わんちゃんの抜け毛を使った洋服は、既製品にはない安心感を与えます。自分のにおいが感じられると、わんちゃんはリラックスできるようになるのです。
そのため、普段服を着ることを嫌がるわんちゃんでも、抜け毛を編んで作った洋服なら好んで着てくれる可能性が高いでしょう。
そして、抜け毛で作ったおもちゃは、わんちゃんの興味を引きやすくなります。おもちゃの好みにはわんちゃんによって差があらわれやすいものですが、自分のにおいが感じられるフェルトボールなら警戒せず遊んでくれます。
わんちゃんの抜け毛が多いと、ブラッシングの時間や換毛期が憂鬱に思えてしまいます。しかし、ユニークな抜け毛の活用法を知っていると、飼い主さんの心境はまったく違ってくるはず。
今回ご紹介した以外にも抜け毛の使い道を考えて、愛犬との毎日を笑顔で過ごしていきましょう。
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