「可愛い愛犬が、実はうんちを食べてしまう……」そんな心配をしてる飼い主さんもいるのではないでしょうか。そこで今回は、以前公開した“なぜ犬はうんちを食べるの!? 「食糞と飲尿」の原因と正しくやめさせる方法”に続いて、うんちを食べてしまう子犬のよくある事例について、獣医行動診療科の白井春佳先生に解説いただきました!
■お留守番中にうんちを食べてしまう…
お家に迎え入れたばかりの子犬が、留守番中にうんちを食べてしまう相談はとても多いです。よくある原因のポイント3つをお伝えします。
(1)お留守番の時間が長すぎる
子犬が排泄を我慢できる時間は、月齢+1時間と言われています。最大限我慢できる時間です。3ヵ月齢の子犬であれば、4時間が限界であることが計算してすぐに分かります。つまり、これ以上のお留守番は難しいと判断していただく必要があります。ちなみに、スウェーデンでは犬だけで6時間以上の留守番は禁止されています。
(2)お留守番のケージが狭すぎる
留守番にケージを利用される方が多いと思います。筆者の相談経験では、とても狭いケージを使用している飼い主さんが多いと感じています。ペットショップなどでは、本当に狭いケージが販売されていることが多いようです。
犬は本来、寝床とトイレを離したい動物です。ケージを広くするだけで解決したケースもあります。飼育環境の見直しを行なうことはとても大切です。
(3)行動欲求が満たされていない
子犬は口を使って遊びたい欲求がとても強い動物です。毎日のお食事をお皿で与えるだけでは、子犬本来の欲求が満たされないことにつながります。知育玩具遊び、各種トレーニングなど、頭と体と心と十分に使いながら与えることは大切です。
■対策する方法は?
3点のポイントから改善ポイントについてお伝えします。
(1)留守番の時間を短く設定する
子犬を飼育するのであれば、留守番を短く設定することは必須です。家族間での相談や、お知り合いの方、ペットシッター、犬の保育園(幼稚園)、ペットホテルなど、信頼できるコネクションを作っておくことが重要です。食糞の問題だけでなく、子犬が心身共に健全に育つためにも必要な項目になります。
(2)留守番ケージを広くする
“寝床・遊ぶ場所・トイレ”の3つの場所は最低作りましょう。小型犬であっても、最低2畳分位のスペースは必要だと思います。
(3)口を使った遊びを充実させよう
コングやビジーバディーのような口を使って遊べる知育玩具は必須アイテムです。1回のお留守番に5個以上が理想です。夢中で楽しめる状況を作り出すことが必要です。
今回は子犬でよくあるご相談について、よくある原因についてご紹介しました。子犬の欲求を楽しく満たしてあげながら、うんちで遊ばなくてよい環境を整えてあげたいですね。
※ 本サイトにおける獣医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。
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【参考】
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