わんちゃんが体を掻くことは日常的な行為ですが、いつもと違いしきりに体をかいていると心配ですね。かきすぎて炎症を起こしているのにかゆいのを我慢できず、ずっとかいてしまうと治りも悪くなり、時には重症化することもあります。
わんちゃんの皮膚の痒みの原因はたくさんありますが、中にはおうちでケアすることで防げることもあります。
■わんちゃんが体をかく原因はなに？
・ノミやダニなどの虫
わんちゃんがノミに刺されると、ノミの唾液に対してアレルギー反応が起こり、皮膚炎を発症します。多くは、腰やお尻、首周りに現れ、激しいかゆみを伴います。
・アトピー・アレルギー
アレルギーやアトピーは食物や花粉、ハウスダストなど環境中のものが原因となり、かゆみが起こります。一般的に、食物アレルギーは顔を、アトピーは耳や肉球、指の間をかゆがることが多く、子犬のころから発症します。
・寄生虫
疥癬（かいせん：ヒゼンダニによる皮膚感染症）に感染すると非常に強いかゆみが出ます。
・外耳炎
耳介から鼓膜までの部分を外耳といいますが、この外耳の皮膚に炎症が起こることを外耳炎といいます。ワンちゃんでは多く見られる病気で、治療が遅れると慢性化する場合があるので、注意が必要です。
・換毛期
換毛期にうまく生え変わらず、毛玉のようになってしまうことがあります。これによって細菌繁殖が起こり、かゆみや違和感から、かいたり、かんで毛のかたまりを抜こうとしたりすることがあります。毛がうまく抜けていなかったり、毛玉がひきつれている場合は日々のブラッシング不足が考えられます。
・乾燥
シャンプーのしすぎも乾燥の原因になります。お湯で十分に洗い流すだけでも汚れはある程度落ちるのでシャンプーは使い過ぎないようにしましょう。また、湯拭きなどもおすすめです。
■まとめ
わんちゃんが体をかく原因は他にもありますが、わんちゃんの行動や皮膚をチェックして、しつこく掻くときは動物病院にご相談ください。
最後にわんちゃんは表皮の厚さが人間の三分の一ほどしかなく、非常にデリケートです。毎日のケアには低刺激のものを使用するようにしてくださいね。
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